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アイテム詳細
Beloved and God: The Story of Hadrian and Antinous
Royston Lambert
Lyle Stuart
グループ:Book /ランキング:348783
価格:¥ 1,003
発売日:1988-08 /只今品切れ中
Royston Lambert
Lyle Stuart
価格:¥ 1,003
発売日:1988-08 /只今品切れ中
カスタマーレビュー
おすすめ度:
ちょっと無理な本です
(2007-10-15)
古代ローマ帝国の「五賢帝」の一人、ハドリアヌスとその愛人だった少年アンティノウスに関する本。三島も唸ったマルグリット・ユルスナールの名著『ハドリアヌス帝の回想』のネタにもなった有名な関係である(逆に、あの本のせいで有名になった可能性もある)。
この本については一言しかない。「これは無理だよ〜」である。なんとなればアンティノウスに関する資料が圧倒的にないのである。そんな中で著者が様々に想像(妄想)を働かせてアンティノウス語りをするのだが、読みながら「でも資料が何もないんじゃなぁ」と延々と呟き続けることになった。アンティノウスの出自を探る下りなど萎える。一般に言われるような奴隷の身分ではなく「地方豪族の子息」と主張したところで根拠が何もないのである。いや、奴隷だろーがボンボンだろーが私にはどうでもいいのだが、根拠薄弱な主張をされるのはイヤである。
着眼点は良いと思う。権力者は好きなように性愛の相手を選択するが、歴史には性愛の対象になる側の視点が欠落している。近代以前の性愛語りには「する側」の視点しかない。単純な話、「相手も人間だからイロイロ感じたり考えたりしてるんだけど」という視点がない。「美少年は良きかな」と詩人だか詩心のある権力者だかが謳ったところで、美少年にも好みはあろうし選びたい筈なんである。しかし、繰り返しになるが、アンティノウスの人間像、ましてや心情を探る上での手掛かりは何もないのだ。この少年の一言の言葉さえ歴史は記憶していない。この状況で本一冊書くならば、視点をもっとシャープにすべきだ。あくまで例えばだが、ベタなところでジェンダー論とか、性愛史とか。本書は茫漠たる古代蜃気楼ワールドに終始している。
どうやらアンティノウス幻視を試みるならば、もはやフィクションの世界しかないようだ。マルグリット・ユルスナールは正しかった。という訳で、退屈な一冊だった。
美青年アンティノウスの物語
(2004-09-24)
ロイストン・ランバートの名作・『寵童と神』のダイジェスト版です。
古代ローマ五賢帝の一人であるハドリアーヌスが片時去らず愛でたビテューニアー出身の美青年アンティノウスの不慮の死と、皇帝による彼の神格化という歴史談が分かり易く物語られています。現在も地中海各地の美術館・博物館に収蔵されているアンティノウス像に関する記述も載っていますヨ。
さらに詳しくお読みになりたい向きには、VILING社刊行の同名の書“BELOVED AND GOD”を手に入れられることをお薦め致します。
ローマ皇帝とその愛人
(2004-09-24)
ローマ帝国の最盛期を現出させた「五賢帝」の一人であるハドリアーヌスと、彼がこよなく鍾愛したビテューニアの美青年アンティノウスの史譚を扱った良書です。
「古代ローマ時代に於いて“神格化された最初で最後の寵童”アンティノウスが、ナイル河で謎めいた早世を遂げた」という史実の真相を読み解こうとする試みは、これまでにも繰り返し行われて来ましたが、本書はその中でもとりわけ面白く繙ける一冊です。
また、多くのアンティノウス関係の図版が収録されている上に、巻末には現存するアンティノウス像の収蔵美術館名や所在地などがリスト・アップされています。
おすすめ度:
ちょっと無理な本です
古代ローマ帝国の「五賢帝」の一人、ハドリアヌスとその愛人だった少年アンティノウスに関する本。三島も唸ったマルグリット・ユルスナールの名著『ハドリアヌス帝の回想』のネタにもなった有名な関係である(逆に、あの本のせいで有名になった可能性もある)。
この本については一言しかない。「これは無理だよ〜」である。なんとなればアンティノウスに関する資料が圧倒的にないのである。そんな中で著者が様々に想像(妄想)を働かせてアンティノウス語りをするのだが、読みながら「でも資料が何もないんじゃなぁ」と延々と呟き続けることになった。アンティノウスの出自を探る下りなど萎える。一般に言われるような奴隷の身分ではなく「地方豪族の子息」と主張したところで根拠が何もないのである。いや、奴隷だろーがボンボンだろーが私にはどうでもいいのだが、根拠薄弱な主張をされるのはイヤである。
着眼点は良いと思う。権力者は好きなように性愛の相手を選択するが、歴史には性愛の対象になる側の視点が欠落している。近代以前の性愛語りには「する側」の視点しかない。単純な話、「相手も人間だからイロイロ感じたり考えたりしてるんだけど」という視点がない。「美少年は良きかな」と詩人だか詩心のある権力者だかが謳ったところで、美少年にも好みはあろうし選びたい筈なんである。しかし、繰り返しになるが、アンティノウスの人間像、ましてや心情を探る上での手掛かりは何もないのだ。この少年の一言の言葉さえ歴史は記憶していない。この状況で本一冊書くならば、視点をもっとシャープにすべきだ。あくまで例えばだが、ベタなところでジェンダー論とか、性愛史とか。本書は茫漠たる古代蜃気楼ワールドに終始している。
どうやらアンティノウス幻視を試みるならば、もはやフィクションの世界しかないようだ。マルグリット・ユルスナールは正しかった。という訳で、退屈な一冊だった。
美青年アンティノウスの物語
ロイストン・ランバートの名作・『寵童と神』のダイジェスト版です。
古代ローマ五賢帝の一人であるハドリアーヌスが片時去らず愛でたビテューニアー出身の美青年アンティノウスの不慮の死と、皇帝による彼の神格化という歴史談が分かり易く物語られています。現在も地中海各地の美術館・博物館に収蔵されているアンティノウス像に関する記述も載っていますヨ。
さらに詳しくお読みになりたい向きには、VILING社刊行の同名の書“BELOVED AND GOD”を手に入れられることをお薦め致します。
ローマ皇帝とその愛人
ローマ帝国の最盛期を現出させた「五賢帝」の一人であるハドリアーヌスと、彼がこよなく鍾愛したビテューニアの美青年アンティノウスの史譚を扱った良書です。
「古代ローマ時代に於いて“神格化された最初で最後の寵童”アンティノウスが、ナイル河で謎めいた早世を遂げた」という史実の真相を読み解こうとする試みは、これまでにも繰り返し行われて来ましたが、本書はその中でもとりわけ面白く繙ける一冊です。
また、多くのアンティノウス関係の図版が収録されている上に、巻末には現存するアンティノウス像の収蔵美術館名や所在地などがリスト・アップされています。

