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アイテム詳細
A Demon of Our Own Design: Markets, Hedge Funds, and the Perils of Financial Innovation
Richard M. Bookstaber
John Wiley & Sons Inc
グループ:Book /ランキング:9374
価格:¥ 2,891
発売日:2007-04-06 /通常24時間以内に発送
Richard M. Bookstaber
John Wiley & Sons Inc
価格:¥ 2,891
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
経験に基づくことばの重み
(2008-01-17)
コンピュータを駆使した金融技術・リスク管理手法の発達と、取引の速度の増加、密接な接続(ある取引は別の取引を引き起こすなど)といった現代の金融市場の特徴自体がバブルの生成と崩壊を引き起こしやすくなったと主張しているように思える。書名の Demon of Our Own Design とは、「我々が自ら作ってしまった悪霊」という意味だが、「市場の発展と金融技術の革新が市場を不安定にする要因になっている」というブックステーバー氏の経験に基づく見解を凝縮したことばのように思える。
ブックステーバー氏は、ソロモン・ブラザーズのリスク管理責任者としてブラックマンデー(1987年10月19日の株価の大暴落)を経験し、その後、モルガン・スタンレーで同じ仕事をし、ロシア経済危機(1998年8月のロシア国債デフォルト、それをひとつの契機とするヘッジファンドLTCMの破綻)を経験、そして、ヘッジファンド大手ムーア・キャピタルのリスク管理責任者を歴任しきた。いくつもの金融危機を大手金融機関やヘッジファンドのリスク管理責任者の立場で観察し続けてきた経験に基づく氏のことばには重みがある。
限りなくpessimistic
(2007-05-12)
どういうタイミングなんでしょうか、black swanに続く、市場関係者による警告の作品です。この作品には2つの焦点があります。ひとつは著者による金融市場の危機の分析です。題材として取り上げられるのは、著者が経験したblack mondayとsalomon brothersでの経験です。著者はこの経験を通して、現在のリスク管理モデルが抱える内在的な欠陥を指摘します。それは市場の流動性へのナイーヴな信仰とプレーヤーの個別には”合理的”な行動がもたらすことになる全体的な非合理性です。それぞれの危機の現場にいた著者によるこれらの状況の同時代的な描写と事後的な分析は類書には見られないものです。というよりも今明らかにされる当時の実情は恐ろしくなるほどです。これらの経験をベースに後半はどちらかというと哲学的なリスク管理の議論が展開されることになります。著者はこの世界でのいくつもの常識とされる前提への疑問を提示していきます。著者は、更なる精緻な管理手法の強化、情報の更なる開示が危機回避にもたらす効果には懐疑的です。著者は流動性こそが市場の鍵であることを強調し、そしてこの流動性の維持ほど市場参加者の微妙なバランスに依存するものは、ほかにはない点を強調します。著者が最後にたどり着いた結論は、”simpler financial instruments and less leverage"です。著者は、この提言が現在の金融市場の傾向と矛盾することは十分認識した上で、ある意味では自己否定とも思える結論にたどり着いているわけです。
おすすめ度:
経験に基づくことばの重み
コンピュータを駆使した金融技術・リスク管理手法の発達と、取引の速度の増加、密接な接続(ある取引は別の取引を引き起こすなど)といった現代の金融市場の特徴自体がバブルの生成と崩壊を引き起こしやすくなったと主張しているように思える。書名の Demon of Our Own Design とは、「我々が自ら作ってしまった悪霊」という意味だが、「市場の発展と金融技術の革新が市場を不安定にする要因になっている」というブックステーバー氏の経験に基づく見解を凝縮したことばのように思える。
ブックステーバー氏は、ソロモン・ブラザーズのリスク管理責任者としてブラックマンデー(1987年10月19日の株価の大暴落)を経験し、その後、モルガン・スタンレーで同じ仕事をし、ロシア経済危機(1998年8月のロシア国債デフォルト、それをひとつの契機とするヘッジファンドLTCMの破綻)を経験、そして、ヘッジファンド大手ムーア・キャピタルのリスク管理責任者を歴任しきた。いくつもの金融危機を大手金融機関やヘッジファンドのリスク管理責任者の立場で観察し続けてきた経験に基づく氏のことばには重みがある。
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