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カスタマーレビュー
おすすめ度:
MWA賞を受賞した、スペンサー・シリーズ初期の名作
(2008-02-04)
ロバート・B・パーカーは、現在も続く私立探偵スペンサー・シリーズの第3作である本書で、アメリカにおけるミステリーの最高峰MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞の’77年度ベスト・ノヴェル(最優秀長編賞)を受賞した。
ストーリーは、スペンサーがある中年の男から、家出した妻を捜して欲しいと依頼されるところからはじまる。その妻は、物語の比較的早い段階で見つかるが、やがて彼女はウーマンリブ運動家たちが武器を手に入れる資金調達を目的とした銀行襲撃事件に巻き込まれ、スペンサーに助けを求める。
一方、夫の方も事業の資金を街の悪玉高利貸しから借りていて、厳しい取り立てにあっていた。
スペンサーは両方の問題を一度に解決する奇策に打って出るのだが・・・。
本書でパーカーは、誰にでも起こり得る中年夫婦の危機と、その解決方法を、スペンサーの、時にはハードな私立探偵、時にはソフトなカウンセラーのような言動を通して鮮やかに描いている。スペンサーは元ボクサーという肉体派だが、読書家で、その薀蓄もなかなかのものである。
また、スペンサーとその恋人スーザン・シルヴァマンとの恋愛関係にも重点を置き、探偵の私生活を克明に描くという従来のハードボイルドにはない要素を加味して、ロングセラー・シリーズとなっているところも見逃せない。
気楽な探偵小説
(2007-05-26)
失踪した妻探しを頼まれたスペンサーが夫の抱えるトラブルや夫婦間の葛藤を解決するために悪戦苦闘する話。
組織犯罪者を甘い罠で易々と引っかけて逮捕させ、そのフォローをしないなど、ストーリー展開が甘いと思います。半分以上は夫婦間の葛藤の話で、読んでいてあまり面白いとは思いませんでした。
探偵として、カウンセラーとして。
(2004-10-03)
夫婦間の精神的軋轢で問題を起こす妻と、仕事上の野心と焦りで問題を起こす夫。そして、失踪した妻を捜すよう夫がスペンサーに依頼するところから話が始まる。問題の夫婦とその周りに群がる胡散臭い連中をまとめてひとつの事件に誘い込み、罠を仕掛けて夫婦を窮地から救うというのが話の筋。こう書いてしまうと単純極まりないが、夫婦を救うだけでなく精神的に立ち直らせようとするスペンサーのすがすがしい姿が実は肝かもしれない。説教臭くなく、しかし優しさが滲み出ている言動はほとんどカウンセラー。この姿とタフな私立探偵の姿がダブるのが本書の魅力。
タフガイ、男のやさしさとは何か
(2002-09-11)
何と言うべきか、この読後感。218Pで短い部類だが、心に重く残る。スペンサーは私にはこれが3作目であったが、早くも生身の人間としての存在感が迫ってくるようだ。
物語は、離婚(人生)の危機に立つある夫婦を、私立探偵スペンサーとその女友達のスーザンが救うというものだ。ある夫婦とは、just another couple に過ぎない。二人の男女の主張をどう受けとめるかは全く読み手次第であり、正解はありえない。スペンサーもスーザンも何も答えない。しかしその夫婦は、スペンサーのおかげで、絶望的窮地からは救われた。そしてもう後はこの二人次第である、と構わない。
スペンサーとは何者か?スーザンが問う。"Fighter, lover, gourmet cook ?" わからない。ただ彼に惹かれるのだ。頼りたいのだ。
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ストーリーは、スペンサーがある中年の男から、家出した妻を捜して欲しいと依頼されるところからはじまる。その妻は、物語の比較的早い段階で見つかるが、やがて彼女はウーマンリブ運動家たちが武器を手に入れる資金調達を目的とした銀行襲撃事件に巻き込まれ、スペンサーに助けを求める。
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本書でパーカーは、誰にでも起こり得る中年夫婦の危機と、その解決方法を、スペンサーの、時にはハードな私立探偵、時にはソフトなカウンセラーのような言動を通して鮮やかに描いている。スペンサーは元ボクサーという肉体派だが、読書家で、その薀蓄もなかなかのものである。
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