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カスタマーレビュー
おすすめ度:
スッキリ行かないよ、人間なんだよ
(2008-10-29)
人生を考えるに十分耐え得る作品でありましょう。
河井の美意識に釈然としない自分に気づきましたが、
そこが己自身をまた知るうえで、
貴重なヒントになりました。
「われわれ―読者やこの稿の筆者―は後世にいる。
後世にいる者の権能はちょうど神に近く、
事態の直面者である継之助の知らぬことまで知っている。」
なるほどそうで、「灰の中に忘れた骨」もありましょう。
家老、執政、総督として身を始末できる。
それほどに、己に忠実に生きる姿に感銘します。
知らない史実、圧倒的な筆力
(2007-12-31)
数多くの司馬作品が映画やドラマになり、今まで読んだ作品もそういった主人公が登場する物語りばかりだった。河井継之助は勿論、北越戦争も知らずに読んだ。
歴史の結末を知らないだけに上巻、中巻と進むうち、どんどんのめりこんでしまい、下巻に至ってはあまりに鮮烈な内容に圧倒された。
河井継之助の評価や武士としての生き様を感じる前に司馬作品の深さとこういう小説を読めた幸福感すら覚える秀作と思う。
すべての矛盾において人は・・・
(2007-07-27)
歴史に「もしも」はない。
けれど坂本竜馬を筆頭として、「もし」この人たちが明治を生きていたら日本はどんな変わったろうと思わせる幕末の戦乱期に倒れたつわもの達が数多くいる。
河井継之助のその中の一人になるような、後世の人々の心を揺さぶる人であった。
歴史の中で有名でない人を扱い、ここまで仕上げた作品はすばらしい。
人生観を変える一冊かもしれない。
悔し涙
(2007-07-23)
私は、本を読んで泣いた事はなかった。(あんまり読書をしないのも理由だけど…)
だけどこの「峠」を読んで泣いてしまった。しかも、悔し涙…。感動とか、泣ける、とかではなく無性に悔しくなって泣いてしまった。
一体どこの場面で、といえば「会津が戦場に長岡の五段梯子(藩印)を放った」ところだ。長岡を同盟軍に引き込むために…。
悔しくて泣いてしまった。
せっかく河井が中立を貫こうと働いている最中なのに、というのと、
まさか会津が…。というのが交ざって悔し涙してしまった。
いくら涙するといっても、所詮は他人の話で悔し涙するなんてまったく初めて。
私は長岡が地元なので、やっぱり私にも長岡人として骨の髄にしみ込んでいたのかなぁ…と思ってしまった。
文中にもあるように、「河井は悲しかったでしょうね。」
やはり戦うべきだったのか
(2007-05-03)
武士というとすべてが仁義を
通していたと思いがちだが
司馬氏の本を読んでいると
江戸末期の武士は
どちらかというと今の官僚に近いことがわかる。
(先例主義、大勢迎合)
しかし、河合継之助は違う。
立場を重んじ、立場に死んだ。
どうすれば生き残れるかを十分に
わかっていたにもかかわらず、
革命の大きな流れに飲み込まれてしまった。
このような人物が明治維新の陰に存在したことを
知ることができて本当によかった。
おすすめ度:
スッキリ行かないよ、人間なんだよ
人生を考えるに十分耐え得る作品でありましょう。
河井の美意識に釈然としない自分に気づきましたが、
そこが己自身をまた知るうえで、
貴重なヒントになりました。
「われわれ―読者やこの稿の筆者―は後世にいる。
後世にいる者の権能はちょうど神に近く、
事態の直面者である継之助の知らぬことまで知っている。」
なるほどそうで、「灰の中に忘れた骨」もありましょう。
家老、執政、総督として身を始末できる。
それほどに、己に忠実に生きる姿に感銘します。
知らない史実、圧倒的な筆力
数多くの司馬作品が映画やドラマになり、今まで読んだ作品もそういった主人公が登場する物語りばかりだった。河井継之助は勿論、北越戦争も知らずに読んだ。
歴史の結末を知らないだけに上巻、中巻と進むうち、どんどんのめりこんでしまい、下巻に至ってはあまりに鮮烈な内容に圧倒された。
河井継之助の評価や武士としての生き様を感じる前に司馬作品の深さとこういう小説を読めた幸福感すら覚える秀作と思う。
すべての矛盾において人は・・・
歴史に「もしも」はない。
けれど坂本竜馬を筆頭として、「もし」この人たちが明治を生きていたら日本はどんな変わったろうと思わせる幕末の戦乱期に倒れたつわもの達が数多くいる。
河井継之助のその中の一人になるような、後世の人々の心を揺さぶる人であった。
歴史の中で有名でない人を扱い、ここまで仕上げた作品はすばらしい。
人生観を変える一冊かもしれない。
悔し涙
私は、本を読んで泣いた事はなかった。(あんまり読書をしないのも理由だけど…)
だけどこの「峠」を読んで泣いてしまった。しかも、悔し涙…。感動とか、泣ける、とかではなく無性に悔しくなって泣いてしまった。
一体どこの場面で、といえば「会津が戦場に長岡の五段梯子(藩印)を放った」ところだ。長岡を同盟軍に引き込むために…。
悔しくて泣いてしまった。
せっかく河井が中立を貫こうと働いている最中なのに、というのと、
まさか会津が…。というのが交ざって悔し涙してしまった。
いくら涙するといっても、所詮は他人の話で悔し涙するなんてまったく初めて。
私は長岡が地元なので、やっぱり私にも長岡人として骨の髄にしみ込んでいたのかなぁ…と思ってしまった。
文中にもあるように、「河井は悲しかったでしょうね。」
やはり戦うべきだったのか
武士というとすべてが仁義を
通していたと思いがちだが
司馬氏の本を読んでいると
江戸末期の武士は
どちらかというと今の官僚に近いことがわかる。
(先例主義、大勢迎合)
しかし、河合継之助は違う。
立場を重んじ、立場に死んだ。
どうすれば生き残れるかを十分に
わかっていたにもかかわらず、
革命の大きな流れに飲み込まれてしまった。
このような人物が明治維新の陰に存在したことを
知ることができて本当によかった。

