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カスタマーレビュー
おすすめ度:
なんも言えねえ!
(2008-10-11)
語るべきことは私の前の何十人もの方が書いてらっしゃる。傑作です。
私はこれで人生が変わりました。
しかし、今この文庫が700円越えなのには驚いた。でも、4セット目を買います。
前の3セットは貸し出し布教中に消えてしまったので。
とりあえず、読もう。できれば「龍馬がゆく」とともに。
時代小説、かつ青春(ちょっと長め)小説の傑作です。
(そんなつもりでなかったが)心躍る名作!
(2008-07-14)
そんなつもりでない、というのは、自分で予想のつかない部分でこの小説に心動かされ、シビれたからである。
新選組、という自分ではあまり知識がない歴史に触れることのできる喜びでどんどん読み進んだ。土方歳三を中心とした新選組の面々が次から次へと登場。新選組結成、京都への進出、池田屋事件。「こういった人物や歴史の壮大な動きに心動かされ」と感想を述べるつもりだったが、結局自分の中で心躍ったのは、和泉守兼定の煌き、沖田総司の無類の剣技、新撰組の剣士たちの突進、正しく「燃えよ剣」そのものであった。
歳三の決して乱れない思想とともに熱い幕末の1ページを描いた名作である。
新選組を思想集団と考えたい方には不向きです。
(2008-07-03)
まず「土方歳三ファン」にはお薦めだが、「新選組ファン」にはお薦めしない。
司馬氏の新選組観はあくまでも「殺人集団」であり、最近はやりの「自由民権運動」とのかかわりなど微塵もなかったと見ておられる。浅田氏や童門氏の描く「思想集団」としての新選組をお好きな方は、やめておいた方が無難だ。特に、土方との別れに際して「新選組の局長だったときの自分は自分ではなかった気がする」と近藤に言わせているあたり「近藤ファン」には心外だろう。この作品で描かれる「信念」は、あくまで歳三個人の信念であって、新選組全体としての信念ではない。私は司馬氏の考えに近いのでこの作品は大好きだが、そういう意味で読み手を選ぶと思う。
すべてのレビューを読むわけにいかないので、かぶっていたら申しわけない。
滅びの美学
(2008-05-28)
稀代の喧嘩師、新撰組副長・土方歳三の一代記。昭和37〜39年に雑誌連載。時代に捨てられた天才の悲劇を描いた作品である。
わずか140年ほど前の日本の物語である。「殺す」「殺される」が日常茶飯であり、主人公はそのプロ集団である新撰組を事実上率いていた(近藤勇は単純なお調子者として描かれている)。自然、物語は殺伐の気味を帯びるが、しかしここには深い叙情性が感じられる。もちろん作者の練達の筆さばきにも与るところが大きい。登場人物では、沖田総司と「お雪」であろう。
ここで沖田は、純真な紅顔の美少年として描かれている。これは今の日本人がもつステレオタイプな沖田像と同一であるが、40年以上前に書かれた本書がそれにどの程度寄与したのか、私は知らない。ともあれ、物語の前半を明るくしているのは彼である。彼も「殺される側」からみれば、一匹の酷薄な殺人鬼であったはずだけれど。
一方「お雪」は、主人公・土方の血みどろな人生に与えられた唯一の安息の港であったと思われる。下巻・西昭寺の場は、本書中の名場面のひとつとして印象に残る。こういう儚い恋というのは、いつ読んでも切ないものである。
また大政奉還以後の凋落。何をしても不運に見舞われる旧幕軍。時勢をあえて見ず、義に殉じる土方。新撰組とは典型的なアナクロニズムの団体であり、それ自体を自らの芸術作品とした土方歳三は、明治の世にはもはや不要な「戦国武士」であった。終盤の悲壮な退却戦の描写は、時勢に逆らい滅び行く者への挽歌である。戦闘場面の多さ・血腥さにもかかわらず、本書は深い余韻を残す名作といってよい。
読み始めたらとまらない
(2008-04-09)
イヤー参った。ほんとうに面白い。
安いしだまされたと思って読んでみてください。最高に面白い。
特別時代小説ってかんじではなく読めます。
おすすめ度:
なんも言えねえ!
語るべきことは私の前の何十人もの方が書いてらっしゃる。傑作です。
私はこれで人生が変わりました。
しかし、今この文庫が700円越えなのには驚いた。でも、4セット目を買います。
前の3セットは貸し出し布教中に消えてしまったので。
とりあえず、読もう。できれば「龍馬がゆく」とともに。
時代小説、かつ青春(ちょっと長め)小説の傑作です。
(そんなつもりでなかったが)心躍る名作!
そんなつもりでない、というのは、自分で予想のつかない部分でこの小説に心動かされ、シビれたからである。
新選組、という自分ではあまり知識がない歴史に触れることのできる喜びでどんどん読み進んだ。土方歳三を中心とした新選組の面々が次から次へと登場。新選組結成、京都への進出、池田屋事件。「こういった人物や歴史の壮大な動きに心動かされ」と感想を述べるつもりだったが、結局自分の中で心躍ったのは、和泉守兼定の煌き、沖田総司の無類の剣技、新撰組の剣士たちの突進、正しく「燃えよ剣」そのものであった。
歳三の決して乱れない思想とともに熱い幕末の1ページを描いた名作である。
新選組を思想集団と考えたい方には不向きです。
まず「土方歳三ファン」にはお薦めだが、「新選組ファン」にはお薦めしない。
司馬氏の新選組観はあくまでも「殺人集団」であり、最近はやりの「自由民権運動」とのかかわりなど微塵もなかったと見ておられる。浅田氏や童門氏の描く「思想集団」としての新選組をお好きな方は、やめておいた方が無難だ。特に、土方との別れに際して「新選組の局長だったときの自分は自分ではなかった気がする」と近藤に言わせているあたり「近藤ファン」には心外だろう。この作品で描かれる「信念」は、あくまで歳三個人の信念であって、新選組全体としての信念ではない。私は司馬氏の考えに近いのでこの作品は大好きだが、そういう意味で読み手を選ぶと思う。
すべてのレビューを読むわけにいかないので、かぶっていたら申しわけない。
滅びの美学
稀代の喧嘩師、新撰組副長・土方歳三の一代記。昭和37〜39年に雑誌連載。時代に捨てられた天才の悲劇を描いた作品である。
わずか140年ほど前の日本の物語である。「殺す」「殺される」が日常茶飯であり、主人公はそのプロ集団である新撰組を事実上率いていた(近藤勇は単純なお調子者として描かれている)。自然、物語は殺伐の気味を帯びるが、しかしここには深い叙情性が感じられる。もちろん作者の練達の筆さばきにも与るところが大きい。登場人物では、沖田総司と「お雪」であろう。
ここで沖田は、純真な紅顔の美少年として描かれている。これは今の日本人がもつステレオタイプな沖田像と同一であるが、40年以上前に書かれた本書がそれにどの程度寄与したのか、私は知らない。ともあれ、物語の前半を明るくしているのは彼である。彼も「殺される側」からみれば、一匹の酷薄な殺人鬼であったはずだけれど。
一方「お雪」は、主人公・土方の血みどろな人生に与えられた唯一の安息の港であったと思われる。下巻・西昭寺の場は、本書中の名場面のひとつとして印象に残る。こういう儚い恋というのは、いつ読んでも切ないものである。
また大政奉還以後の凋落。何をしても不運に見舞われる旧幕軍。時勢をあえて見ず、義に殉じる土方。新撰組とは典型的なアナクロニズムの団体であり、それ自体を自らの芸術作品とした土方歳三は、明治の世にはもはや不要な「戦国武士」であった。終盤の悲壮な退却戦の描写は、時勢に逆らい滅び行く者への挽歌である。戦闘場面の多さ・血腥さにもかかわらず、本書は深い余韻を残す名作といってよい。
読み始めたらとまらない
イヤー参った。ほんとうに面白い。
安いしだまされたと思って読んでみてください。最高に面白い。
特別時代小説ってかんじではなく読めます。

