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カスタマーレビュー
おすすめ度:
才女・有吉佐和子が描く文楽の世界
(2008-07-09)
生前、才女の誉れが高かった有吉佐和子さんが、文楽の世界を、三味線遣いに一途に惚れた女性の一代記という形で描いたものです。文楽になじみのない方にとっては、実はいかに厳しい世界であるかを垣間見ることができる格好の入門書・サブリーダーとなるのではないでしょうか。教科書的入門書よりも、よほど面白くて読みやすいし、物語としても波乱万丈で楽しめます。文楽にお詳しい方からすれば、エピソードごとに、ここは山城少掾、ここは團平、大隅大夫と、モデルに頭を巡らせる楽しみもあります。なお、恐らくは文庫収録時に書かれた戸板康二氏の解説は手堅いものですが、改版時に追加されたであろう三浦しをん氏の解説は、なかなか痛烈な記述を含んでいます。
芸に生きる男・彼を愛する女、それぞれの幸せ。
(2007-12-07)
清太郎(後の徳兵衛)の「芸」に魅せられて、
一生その愛に生きた茜。三味線の芸一筋に生きた
徳兵衛も、戦争や文楽の動乱・波乱を乗り越え、
愛という「信念」を貫き通した茜も、それぞれに
幸せな一生を過ごせただろうなと思う。
頑固なまでに徹底した信念を「一の糸」にたとえ
物語ってゆく、有吉さんの文章は、文楽を知らない
わたしでも、十分に理解出来ました。
揺らぐことないまっすぐな愛
守り抜く尊さ。
迷いを感じる人に特にお勧めしたい1冊です。
芸の道に生きる男たちとそれを支える妻の熱い物語
(2007-11-29)
ただ一人の男を想い、そして長い年月を超え男と結ばれ、尽くし続けた茜の一途な想いに胸を熱くさせられます。
あとなんといっても注目すべきところは文楽のシーンの描写の絶妙さでしょう。私は文楽についての知識は皆無ですが、引き込まれるような文体で緊張感が伝わってくるようでした。特に三味線の件はまさに文の名人芸。
一昔前の小説なこともあり、今の時代からみてどうもそぐわない、差別的ともとられかねないような表現も多少ありますが、それもその時代の美しさ、厳しさなどを匂わせてくれます。
芸の道に生きる男と、それを支えそして人として妻として成長していく茜の人情劇。おすすめです
切れたとて 決して代わりの きかぬ糸
(2005-07-26)
富裕な造り酒屋で何不自由なく育ったわがまま娘が、三味線の名手と出会い、人生のすべてを懸ける。
古典芸能ファン必読です
(2004-12-24)
2004年12月にこの小説をもとに紀尾井ホールにて
文楽公演があったことは、ファンなら知っていることでしょう。
これを見て読んだのですが、古典芸能の世界を真隣に見た
ような感覚に浸りました。
正直、主人公の女性には感情移入は無理でしたが、
読む価値ぜったりあり、です。
おすすめ度:
才女・有吉佐和子が描く文楽の世界
生前、才女の誉れが高かった有吉佐和子さんが、文楽の世界を、三味線遣いに一途に惚れた女性の一代記という形で描いたものです。文楽になじみのない方にとっては、実はいかに厳しい世界であるかを垣間見ることができる格好の入門書・サブリーダーとなるのではないでしょうか。教科書的入門書よりも、よほど面白くて読みやすいし、物語としても波乱万丈で楽しめます。文楽にお詳しい方からすれば、エピソードごとに、ここは山城少掾、ここは團平、大隅大夫と、モデルに頭を巡らせる楽しみもあります。なお、恐らくは文庫収録時に書かれた戸板康二氏の解説は手堅いものですが、改版時に追加されたであろう三浦しをん氏の解説は、なかなか痛烈な記述を含んでいます。
芸に生きる男・彼を愛する女、それぞれの幸せ。
清太郎(後の徳兵衛)の「芸」に魅せられて、
一生その愛に生きた茜。三味線の芸一筋に生きた
徳兵衛も、戦争や文楽の動乱・波乱を乗り越え、
愛という「信念」を貫き通した茜も、それぞれに
幸せな一生を過ごせただろうなと思う。
頑固なまでに徹底した信念を「一の糸」にたとえ
物語ってゆく、有吉さんの文章は、文楽を知らない
わたしでも、十分に理解出来ました。
揺らぐことないまっすぐな愛
守り抜く尊さ。
迷いを感じる人に特にお勧めしたい1冊です。
芸の道に生きる男たちとそれを支える妻の熱い物語
ただ一人の男を想い、そして長い年月を超え男と結ばれ、尽くし続けた茜の一途な想いに胸を熱くさせられます。
あとなんといっても注目すべきところは文楽のシーンの描写の絶妙さでしょう。私は文楽についての知識は皆無ですが、引き込まれるような文体で緊張感が伝わってくるようでした。特に三味線の件はまさに文の名人芸。
一昔前の小説なこともあり、今の時代からみてどうもそぐわない、差別的ともとられかねないような表現も多少ありますが、それもその時代の美しさ、厳しさなどを匂わせてくれます。
芸の道に生きる男と、それを支えそして人として妻として成長していく茜の人情劇。おすすめです
切れたとて 決して代わりの きかぬ糸
富裕な造り酒屋で何不自由なく育ったわがまま娘が、三味線の名手と出会い、人生のすべてを懸ける。
一の糸とは、三味線の三本の絃のなかで最も大事な糸のこと。
文楽一筋に生き抜いた男とそれを支えた女の人生を、明治から昭和の激動の時代を舞台に描く。
互いをみつめ合うのではなく、はるか遠い頂をみつめる男と、傍らで懸命に同じものを見ようと目を凝らす女の姿は、伝統芸能という特殊な世界のなかの特別な物語のようでいて、実はとても素朴な男女の営みのように思われた。
古典芸能ファン必読です
2004年12月にこの小説をもとに紀尾井ホールにて
文楽公演があったことは、ファンなら知っていることでしょう。
これを見て読んだのですが、古典芸能の世界を真隣に見た
ような感覚に浸りました。
正直、主人公の女性には感情移入は無理でしたが、
読む価値ぜったりあり、です。

