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王様は裸だと言った子供はその後どうなったか (集英社新書 405B) (集英社新書)
森 達也
集英社
グループ:Book /ランキング:63224
価格:¥ 735
発売日:2007-08-17 /通常24時間以内に発送
森 達也
集英社
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
森 達也の家庭料理
(2008-08-27)
旧オウム真理教の広報副部長荒木浩氏の日常を追い、荒木氏の周りで展開される日本の現実、マスコミの生態と公安警察のマンガ的と言っても良いドタバタとした活動を映像に留めたる映画『A』の作家森達也が、誰もが一度は食したであろう素材を、家庭料理風に仕立て明けだ作品といった趣の一冊です。
タイトルの『王様は裸だと言った子供』は、仮託された森氏自身でもあろうし、森氏自身の将来への不安も内包していると思われる。
本書には、森氏の他の著書とは違う時間が流れている。これは初出の掲載誌がいわゆる出版社のPR誌であったことに由来すると思われる。
肩の力の抜け具合が、本書の持ち味のようである。
『放送禁止歌』『下山事件』『エスパー』『悪役レスラー』と少々違う、貴方の家庭にもある素材を使用し、森達也はこんな料理を作りました。
何時までも子供でいることは難しい物です。
(2008-04-26)
おちんちんをぶらぶらさせて歩いている王様に「何も着ていない」と子供だか
ら素直に言えるのです。本当はすべての人が王様は何も着ていないことを
知っているのに、口に出して言えない物なのです。
「王様は裸だ」と口に出せた子供も大きくなって大人になると、普通の大人
になってしまうのです。そして世の中は何も変わらないのかもしれません。
子供の頃の物語は、色々な教訓が秘められていますが、大人になると
忘れてしまいます。
私は何時までも素直な子供の心でいたいような気がしますが。。。
色々考えさせられる一冊です。
皮肉を言えば(書けば)パロディになるという訳ではない。
(2008-02-03)
昔の童話や民話には暗喩が含まれている。寓話的要素が濃い。だから、読み手によって解釈が異なることがあるのは当然だ。そして、寓話の多くは人間が抱える矛盾を抉るような内容を持つので、いつの時代においてもパロディ化しやすいのだと思う。そして、優れたパロディは無駄が省かれてスッキリとしていて、ストンと腑に落ちて納得できるものだ。
しかし、この作品はどうもそんな感じがしない。昔々の話を現代世相に置き換えるという手法を採ること自体はいいのだが、結び付け方が無理やりで、話題もあっちにいったりこっちに来たりでスッキリとしない。結末も唐突感が否めない作品が多い。
タイトルにもなっている「王様は裸だと言った子供はその後どうなったか」という興味から始まった企画(連載)だったような気がするが、企画倒れという印象の一冊。
オビには「痛烈なパロディ」とあるが、皮肉を言えば(書けば)パロディになるという訳ではない。
舌鋒鋭いパスティーシュ
(2008-01-19)
昔話や神話(なぜか、仮面ライダー)の文体を借りて、現代社会をユーモアたっぷりに、しかし、鋭く批判する15の物語。
表題になっている第1話はちょっと「?」な感じで、あまり期待せずに読み進めたのですが、途中からぐいぐい引き込まれていきました。
特に、「戦争はなぜ起きるのか」について鋭く切り込んだ「コウモリ」の話や、マスコミの偽善を暴く「桃太郎」、異質なものとの共存の難しさを切なく描く「泣いた赤鬼」の話は、パロディを楽しみながら最後には「うーん」とうならせるような問題意識を投げかけてきます。
国粋主義の問題、マスコミの偽善、差別の構造など、結構きわどいテーマにも遠慮なく踏み込み、さりげなく、しかし、バッサリと批判する文章には爽快感を覚えます。笑いの中にこそ、心に残る批判精神が宿っています。
なお、立ち読みでは第1話ではなく、第2話以降から読んで、購入を検討されるのがよいと思います(笑)。
いろんな切り口で読むと楽しくなる本
(2007-12-26)
昔話と現代社会を結びつけて、皮肉っぽく書いているエッセイ集です。
この本はいろいろな見方が出来ます。
社会に対しての呼びかけ
気に入らない社会に対する批判
現代に昔話を例えて笑おう
森さんがよく「同じものを見ても見えるものは違う」と言っています。
この本もまさにその考え方が見えます。
笑うもよし、真剣に考えるもよし、人に考え方をひろめるもよしではないでしょうか。
森さんのことを私は「世の中に必要な空気を読まない(読めても)大人」と思っていましたが、ご本人も自覚されていたんですね。さすが。ですがご本人は「場を読むのが下手」と称しています。
ご冗談を、場を読めない人にここまで鋭いことはかけませんよ(笑)
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タイトルの『王様は裸だと言った子供』は、仮託された森氏自身でもあろうし、森氏自身の将来への不安も内包していると思われる。
本書には、森氏の他の著書とは違う時間が流れている。これは初出の掲載誌がいわゆる出版社のPR誌であったことに由来すると思われる。
肩の力の抜け具合が、本書の持ち味のようである。
『放送禁止歌』『下山事件』『エスパー』『悪役レスラー』と少々違う、貴方の家庭にもある素材を使用し、森達也はこんな料理を作りました。
何時までも子供でいることは難しい物です。
おちんちんをぶらぶらさせて歩いている王様に「何も着ていない」と子供だか
ら素直に言えるのです。本当はすべての人が王様は何も着ていないことを
知っているのに、口に出して言えない物なのです。
「王様は裸だ」と口に出せた子供も大きくなって大人になると、普通の大人
になってしまうのです。そして世の中は何も変わらないのかもしれません。
子供の頃の物語は、色々な教訓が秘められていますが、大人になると
忘れてしまいます。
私は何時までも素直な子供の心でいたいような気がしますが。。。
色々考えさせられる一冊です。
皮肉を言えば(書けば)パロディになるという訳ではない。
昔の童話や民話には暗喩が含まれている。寓話的要素が濃い。だから、読み手によって解釈が異なることがあるのは当然だ。そして、寓話の多くは人間が抱える矛盾を抉るような内容を持つので、いつの時代においてもパロディ化しやすいのだと思う。そして、優れたパロディは無駄が省かれてスッキリとしていて、ストンと腑に落ちて納得できるものだ。
しかし、この作品はどうもそんな感じがしない。昔々の話を現代世相に置き換えるという手法を採ること自体はいいのだが、結び付け方が無理やりで、話題もあっちにいったりこっちに来たりでスッキリとしない。結末も唐突感が否めない作品が多い。
タイトルにもなっている「王様は裸だと言った子供はその後どうなったか」という興味から始まった企画(連載)だったような気がするが、企画倒れという印象の一冊。
オビには「痛烈なパロディ」とあるが、皮肉を言えば(書けば)パロディになるという訳ではない。
舌鋒鋭いパスティーシュ
昔話や神話(なぜか、仮面ライダー)の文体を借りて、現代社会をユーモアたっぷりに、しかし、鋭く批判する15の物語。
表題になっている第1話はちょっと「?」な感じで、あまり期待せずに読み進めたのですが、途中からぐいぐい引き込まれていきました。
特に、「戦争はなぜ起きるのか」について鋭く切り込んだ「コウモリ」の話や、マスコミの偽善を暴く「桃太郎」、異質なものとの共存の難しさを切なく描く「泣いた赤鬼」の話は、パロディを楽しみながら最後には「うーん」とうならせるような問題意識を投げかけてきます。
国粋主義の問題、マスコミの偽善、差別の構造など、結構きわどいテーマにも遠慮なく踏み込み、さりげなく、しかし、バッサリと批判する文章には爽快感を覚えます。笑いの中にこそ、心に残る批判精神が宿っています。
なお、立ち読みでは第1話ではなく、第2話以降から読んで、購入を検討されるのがよいと思います(笑)。
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昔話と現代社会を結びつけて、皮肉っぽく書いているエッセイ集です。
この本はいろいろな見方が出来ます。
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気に入らない社会に対する批判
現代に昔話を例えて笑おう
森さんがよく「同じものを見ても見えるものは違う」と言っています。
この本もまさにその考え方が見えます。
笑うもよし、真剣に考えるもよし、人に考え方をひろめるもよしではないでしょうか。
森さんのことを私は「世の中に必要な空気を読まない(読めても)大人」と思っていましたが、ご本人も自覚されていたんですね。さすが。ですがご本人は「場を読むのが下手」と称しています。
ご冗談を、場を読めない人にここまで鋭いことはかけませんよ(笑)

