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カスタマーレビュー
おすすめ度:
命を燃やして生きた彼が羨ましい
(2008-11-06)
もちろん幼い頃から病を抱え、若くして亡くなってしまった事は悲しい事だけど、彼が命を燃やして将棋にかける姿には嫉妬を覚えた。僕はこれまで、これ程までに命を燃やせるものとは出会っていない。
天才棋士の生き様
(2008-09-28)
名人を目指した子供時代から夭逝するまでの天才棋士の生き様を綴ったノンフィクション。
病気を抱えて将棋に命を懸けた村山氏の人柄、人間関係などが良く書かれています。
将棋を知らない私でも読み物として楽しめました。
内容は決して明るいものではありませんが、著者は感情的になりすぎず冷静に客観的に書いているので、ウソくさくなく素直に読めます。読後、村山聖という人にとても興味を持ちました。
名人にならず亡くなってしまったのが残念
(2008-08-10)
病気というハンデがあるからこそ、1局の重みが誰よりも強く、死ぬ気で将棋に取り組む村山聖の姿勢が感動的だった。自分勝手で他人にもなかなか心を開かない村山だが、彼の姿勢には師匠や近所の人、奨励会の人たちが放っておけない何かがあり、その何かに誰もが惹き付けられてしまう。名人にならず亡くなってしまったのが残念でならないが、それでも将棋会の頂点であるA級の中でも他者を寄せ付けない強さを誇り、生涯を将棋にかけて生きた彼の人生は幸せだったと思う。
限りなく小説に近いノンフィクション、あるいは限りなくノンフィクションに近い小説?
(2008-08-01)
あえて皆さんとは少し違う観点で感想を書いてみますと、まず思ったのは、この本はノンフィクションなんだろうかということです。村山聖という棋士が存在したことは紛れもない事実ですが、本書に書いてある内容のどこまでが事実で、どこからが脚色で、どこからが創作なのかが判断できない、というもどかしさを感じました。村山聖と親交があったとはいえ、果たして他人の心の動きを克明に描ききることができるものなのでしょうか。筆者と村山聖の間にどのような付き合いがあって、二人の間でどのような会話が交わされたのでしょうか。もし前書きか後書きで、このような裏付けになる話が書かれていれば、ノンフィクションとしての安心感が増したように感じました。
逆説的な言い方をすると、こんな違和感を抱いてしまうのも、大崎さんの文章があまりに巧みだからかもしれません。もしへたくそな文章だったら、こんなことを考えもしなかったかもしれません。
これも青春
(2008-05-05)
村山聖―平成10年8月、A級に在籍のまま死去。享年29。
5歳のおりにネフローゼを患い、以後、闘病の人生であった。
延命治療や麻酔・鎮痛剤など「頭と将棋に悪影響を及ぼす可能性があること」を拒否して逝った。
村山聖は、大阪の森信雄の弟子となり、短期間で奨励会を通過してプロ棋士になる。
この師弟、共に大の風呂嫌い。散髪も嫌い、顔を洗うのも嫌い、歯も滅多に磨かない。
本書は、小説の形をとった評伝である。執筆当時、著者は『将棋世界』の編集長。現在は、作家。
著者はこの師弟を「犬の親子」と評する。こうした状態も師の結婚によって終結。
「聖の青春」は、師・森信雄の目を通してみた「聖の青春」なのかも知れない。
「青春」につきものの異性への恋のようなものは記されていない。
村山聖は、少女コミックとミステリー、音楽、麻雀を好んだ。
将棋に関心がなく、村山聖という名前を見聞きしたことがない人にも面白いかどうか。
文庫で改めて読み、驚きと追悼の気持を込めて本書を紹介した次第です。
おすすめ度:
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もちろん幼い頃から病を抱え、若くして亡くなってしまった事は悲しい事だけど、彼が命を燃やして将棋にかける姿には嫉妬を覚えた。僕はこれまで、これ程までに命を燃やせるものとは出会っていない。
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名人を目指した子供時代から夭逝するまでの天才棋士の生き様を綴ったノンフィクション。
病気を抱えて将棋に命を懸けた村山氏の人柄、人間関係などが良く書かれています。
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内容は決して明るいものではありませんが、著者は感情的になりすぎず冷静に客観的に書いているので、ウソくさくなく素直に読めます。読後、村山聖という人にとても興味を持ちました。
名人にならず亡くなってしまったのが残念
病気というハンデがあるからこそ、1局の重みが誰よりも強く、死ぬ気で将棋に取り組む村山聖の姿勢が感動的だった。自分勝手で他人にもなかなか心を開かない村山だが、彼の姿勢には師匠や近所の人、奨励会の人たちが放っておけない何かがあり、その何かに誰もが惹き付けられてしまう。名人にならず亡くなってしまったのが残念でならないが、それでも将棋会の頂点であるA級の中でも他者を寄せ付けない強さを誇り、生涯を将棋にかけて生きた彼の人生は幸せだったと思う。
限りなく小説に近いノンフィクション、あるいは限りなくノンフィクションに近い小説?
あえて皆さんとは少し違う観点で感想を書いてみますと、まず思ったのは、この本はノンフィクションなんだろうかということです。村山聖という棋士が存在したことは紛れもない事実ですが、本書に書いてある内容のどこまでが事実で、どこからが脚色で、どこからが創作なのかが判断できない、というもどかしさを感じました。村山聖と親交があったとはいえ、果たして他人の心の動きを克明に描ききることができるものなのでしょうか。筆者と村山聖の間にどのような付き合いがあって、二人の間でどのような会話が交わされたのでしょうか。もし前書きか後書きで、このような裏付けになる話が書かれていれば、ノンフィクションとしての安心感が増したように感じました。
逆説的な言い方をすると、こんな違和感を抱いてしまうのも、大崎さんの文章があまりに巧みだからかもしれません。もしへたくそな文章だったら、こんなことを考えもしなかったかもしれません。
これも青春
村山聖―平成10年8月、A級に在籍のまま死去。享年29。
5歳のおりにネフローゼを患い、以後、闘病の人生であった。
延命治療や麻酔・鎮痛剤など「頭と将棋に悪影響を及ぼす可能性があること」を拒否して逝った。
村山聖は、大阪の森信雄の弟子となり、短期間で奨励会を通過してプロ棋士になる。
この師弟、共に大の風呂嫌い。散髪も嫌い、顔を洗うのも嫌い、歯も滅多に磨かない。
本書は、小説の形をとった評伝である。執筆当時、著者は『将棋世界』の編集長。現在は、作家。
著者はこの師弟を「犬の親子」と評する。こうした状態も師の結婚によって終結。
「聖の青春」は、師・森信雄の目を通してみた「聖の青春」なのかも知れない。
「青春」につきものの異性への恋のようなものは記されていない。
村山聖は、少女コミックとミステリー、音楽、麻雀を好んだ。
将棋に関心がなく、村山聖という名前を見聞きしたことがない人にも面白いかどうか。
文庫で改めて読み、驚きと追悼の気持を込めて本書を紹介した次第です。

