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カスタマーレビュー
おすすめ度:
東野流・青春ミステリー
(2008-12-17)
県立の名門高校を舞台にした本格学園推理。
事故死した"恋人"が妊娠していた―
彼女への自分の気持ちは果たして本当の愛情だったのか?その真偽に思い悩む「俺」西原荘一は、
彼女の死の真相を暴くべく、学園を相手に奮起する。
自分のことを思いながら死んでいった彼女への"償い"のつもりだが、それによって救いたいのは他でもない自分自身?
深く読むと、あの名作『手紙』に繋がるようなテーマが根底にあるように感じた。
学園に対して真っ向から立ち向かっていく主人公の描き方がなかなか魅力的で、
これがただの「正義」だとか、高校生ならではの若さとか青さとか、
そういうものでは済まされないところがやっぱり東野圭吾。
明かされない「俺」の心の内、それを振り切るように戦う姿、読みながらぐいぐい引き込まれていった。
青春ミステリーらしく、読後感も非常に清々しくてよかった。
題名の深さ。
(2008-12-06)
読後は、正直「微妙。。」と思いましたが、よくよく思い返してみると深い作品だなと感じました。
ネタバレになってしますのであまり詳しくはいえませんが、とりあえず青春時代の心の悩み、葛藤などがうまく書かれています。トリックなどは正直二の次って感じですね。
そしてなによりこの本では「同級生」という題名を味わってください^^
心理描写>トリック
(2008-11-17)
本作は、文武両道を標榜する名門高校における2つの死に関わった男子学生の葛藤と、
その死を巡る真相の究明とを描くものです。
著者自身本作はターニングポイントであると述べておられるのですが、
おそらく私が思うに、軽妙な推理小説から、
登場人物のリアルな心理描写を踏まえつつミステリーを展開する、
という路線への第一歩だったのではと推測します。
たしかに、主人公荘一の揺れ動く内面の描写は読み応えがあります。
恋人の死を巡り、果たして俺は本当に彼女を愛していたのか、
愛していたとしたらどのように振舞うのが、彼女の鎮魂につながるのか、といった悩み。
難病を抱える妹への想いや、父親への青臭い怒り。
野球部員や一般のクラスメイトへの濃淡のある友情、
学校や教師の欺瞞に対する憤りやクールな言動…。
警察の捜査に対する知識や推理の確かさは高校生とは思えない(笑)ものの、
このような充実した心理描写が、本書の価値を高めていると思います。
初期の作品もおもしろかった
(2008-07-27)
東野圭吾の初期作品はほとんど読んだことがなかったが、とてもおもしろかった。最初の事故から次の事件が起きるまでの展開、その後の刑事と西原とのやりとり、学校と生徒の関係など読み応えたっぷりだった。個人的には事件の話よりも西原と水村の関係や春美の病気のことが気になっていたのだが、最後は納得できる結末になっていた。
人間描写が先行
(2008-06-12)
この作品について東野氏は、作中の事件に用いられるトリックやら真相にはこだわらず、主人公含め登場する高校生たちの描写にいかにリアリティを持たせるかに執筆の重点を置いたと語っていた。
たしかに、物語はある種の透明感のある一人称で綴られ、とくに不自然さはないけれど、そのぶん「本格推理」としての要素は薄まってしまっている。
つまり、この作品の根幹にあるのは、殺人事件のトリックやら真相ではなく、登場人物たちのドラマである。
本作前後の作品のようなものを期待した拙者はいささか失望してしまったものの、それでも意外性が皆無というわけではないし、展開されるドラマは「白夜行」の底に流れるものにつながっているようで、印象的だった。
おすすめ度:
東野流・青春ミステリー
県立の名門高校を舞台にした本格学園推理。
事故死した"恋人"が妊娠していた―
彼女への自分の気持ちは果たして本当の愛情だったのか?その真偽に思い悩む「俺」西原荘一は、
彼女の死の真相を暴くべく、学園を相手に奮起する。
自分のことを思いながら死んでいった彼女への"償い"のつもりだが、それによって救いたいのは他でもない自分自身?
深く読むと、あの名作『手紙』に繋がるようなテーマが根底にあるように感じた。
学園に対して真っ向から立ち向かっていく主人公の描き方がなかなか魅力的で、
これがただの「正義」だとか、高校生ならではの若さとか青さとか、
そういうものでは済まされないところがやっぱり東野圭吾。
明かされない「俺」の心の内、それを振り切るように戦う姿、読みながらぐいぐい引き込まれていった。
青春ミステリーらしく、読後感も非常に清々しくてよかった。
題名の深さ。
読後は、正直「微妙。。」と思いましたが、よくよく思い返してみると深い作品だなと感じました。
ネタバレになってしますのであまり詳しくはいえませんが、とりあえず青春時代の心の悩み、葛藤などがうまく書かれています。トリックなどは正直二の次って感じですね。
そしてなによりこの本では「同級生」という題名を味わってください^^
心理描写>トリック
本作は、文武両道を標榜する名門高校における2つの死に関わった男子学生の葛藤と、
その死を巡る真相の究明とを描くものです。
著者自身本作はターニングポイントであると述べておられるのですが、
おそらく私が思うに、軽妙な推理小説から、
登場人物のリアルな心理描写を踏まえつつミステリーを展開する、
という路線への第一歩だったのではと推測します。
たしかに、主人公荘一の揺れ動く内面の描写は読み応えがあります。
恋人の死を巡り、果たして俺は本当に彼女を愛していたのか、
愛していたとしたらどのように振舞うのが、彼女の鎮魂につながるのか、といった悩み。
難病を抱える妹への想いや、父親への青臭い怒り。
野球部員や一般のクラスメイトへの濃淡のある友情、
学校や教師の欺瞞に対する憤りやクールな言動…。
警察の捜査に対する知識や推理の確かさは高校生とは思えない(笑)ものの、
このような充実した心理描写が、本書の価値を高めていると思います。
初期の作品もおもしろかった
東野圭吾の初期作品はほとんど読んだことがなかったが、とてもおもしろかった。最初の事故から次の事件が起きるまでの展開、その後の刑事と西原とのやりとり、学校と生徒の関係など読み応えたっぷりだった。個人的には事件の話よりも西原と水村の関係や春美の病気のことが気になっていたのだが、最後は納得できる結末になっていた。
人間描写が先行
この作品について東野氏は、作中の事件に用いられるトリックやら真相にはこだわらず、主人公含め登場する高校生たちの描写にいかにリアリティを持たせるかに執筆の重点を置いたと語っていた。
たしかに、物語はある種の透明感のある一人称で綴られ、とくに不自然さはないけれど、そのぶん「本格推理」としての要素は薄まってしまっている。
つまり、この作品の根幹にあるのは、殺人事件のトリックやら真相ではなく、登場人物たちのドラマである。
本作前後の作品のようなものを期待した拙者はいささか失望してしまったものの、それでも意外性が皆無というわけではないし、展開されるドラマは「白夜行」の底に流れるものにつながっているようで、印象的だった。

