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カスタマーレビュー
おすすめ度:
我々が忘れかけているもの
(2007-09-25)
福澤諭吉の生涯を非常に読みやすく、また興味深く書いている本です。
著者は、現代の日本の状況を念頭におきながら、福澤を取り上げているのがよくわかります。我々が忘れかけている事柄、たとえば日本をよりよい国にしていこうという情熱、そのために必要なことを行っていく決断力と実行力、著者は、そういうものの大切さを福澤を通して、我々に示してくれているように思います。
同じ著者の白洲次郎の評伝も良い本でしたが、個人的には、本書のほうが、著者の想いが直接的に伝わってくるように思われ、広く薦めたくなります。
今一つ訴求力に欠くが力作であることは間違い無い
(2007-07-23)
福澤諭吉という伝記・評伝が多い人物に、「白洲次郎伝」の著者がどう挑むか興味深々で購入して一気に読了しました。流石に、読ませますが、やや充足感に欠くのです。しかし、この評価はきつすぎるかもしれません。福翁自伝という自らの著による優れた伝記があるので、どうしても分が悪いのです。 しかし、緒方洪庵との師弟関係、多くの幕末の人物との交流など、福翁自伝に書かれていないことも多く、それはそれで興味深く読みました。しかし思うに、著者の真骨頂は、埋もれていた人物の評伝を書くことではないでしょうか。白洲次郎伝のように。 福翁自伝より読みやすく、福澤の今日的意味を噛みしめながら読む、お進めできる良書です。
理想の教育のカタチ
(2007-05-31)
教育再生だとか、親学だとかかしましいなか、真実のそして奇跡的な「教育」とはいかなるものかをしらしめる一冊。開国、維新という激動の時代のまさに国を支えた「教育」を拝めます。
教師がただ一方的に生徒に教示するものが教育ではなく、教師もまた生徒とともに教育されていく、その姿に生徒も…という相互作用が働く場が教育だということ。生徒は教師の後姿をみて理想の大人像を描いていく、その期待を裏切らないことが求められる(それは単なる知識の伝達などではない人品の問題として)。
今日ある慶応が維新後数多く出来た私塾が教頭の死とともに解散、あるいは瓦解していった荒波を超えることができたのはまさにそのような関係性の中に秘密があったことを、数々のエピソードを連ねることで伝えてくれる。またあわせて、開国からの日本の教育行政の歩みをも知ることができる。
教育が成果をあげるとは、知識の伝達は言うに及ばずとしてもそれに加えて、姿勢というべきものを伝えられるかどうかということが「慶応山脈」と証する錚々たる福沢門戸の人脈にみてとれます。
教育者 福澤諭吉
(2007-04-01)
慶応大学創設者 学問のすすめの著者 適塾出身の俊英 咸臨丸で勝海舟とともにアメリカへ渡った日本人 そして1万円札の顔...
私たちが福澤諭吉について知っていることは多い。しかしその全体像は?となると意外と少ないのでは。
本書は福澤諭吉の生い立ちから始まってその事蹟をたどりながら多彩な人間関係やエピソードを通じて教育者としての福澤諭吉の人物像を活写していく。
全体像を俯瞰しながら平易な文章で書かれているため大変読みやすく好感が持てる。
今巷ではいじめ、ゆとり教育、学力低下、公教育の崩壊など教育が大きな問題になっている。
福澤諭吉の教育理念は一言で言えば自分で考え自分で行動する自主独立の精神ではなかろうか。
本書の書名にもなっている「国を支えて国を頼らず」は
ケネディの大統領就任演説の有名な一節
「祖国があなたに何をしてくれるかを尋ねてはなりません、あなたが祖国のために何をできるか考えて欲しい」(Wikipedia ジョン・F・ケネディより引用)と相通じるものがあり今日の日本人に最も必要な思想であろう。
そういう意味でもいろいろと考えさせられる1冊である。
福沢諭吉の「馬鹿野郎!」というどなり声が聞こえる本
(2007-03-31)
この本を読んで、前からみのもんたに何となく不快感を感じていた理由がわかった。彼はどんなことでも、すぐに国や市町村や政治家や役人や学校のせいにする。視聴者(国民)に媚びることはあっても、視聴者に説教するなんてことは絶えてない。ここだったのだ。
福沢諭吉のえらいところは、読者(国民)に媚びることなく、啓発していった点にある。マスコミはいつからこんなにも志操が低くなったのか。この本を読んで気づかされることは多い。
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同じ著者の白洲次郎の評伝も良い本でしたが、個人的には、本書のほうが、著者の想いが直接的に伝わってくるように思われ、広く薦めたくなります。
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教師がただ一方的に生徒に教示するものが教育ではなく、教師もまた生徒とともに教育されていく、その姿に生徒も…という相互作用が働く場が教育だということ。生徒は教師の後姿をみて理想の大人像を描いていく、その期待を裏切らないことが求められる(それは単なる知識の伝達などではない人品の問題として)。
今日ある慶応が維新後数多く出来た私塾が教頭の死とともに解散、あるいは瓦解していった荒波を超えることができたのはまさにそのような関係性の中に秘密があったことを、数々のエピソードを連ねることで伝えてくれる。またあわせて、開国からの日本の教育行政の歩みをも知ることができる。
教育が成果をあげるとは、知識の伝達は言うに及ばずとしてもそれに加えて、姿勢というべきものを伝えられるかどうかということが「慶応山脈」と証する錚々たる福沢門戸の人脈にみてとれます。
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慶応大学創設者 学問のすすめの著者 適塾出身の俊英 咸臨丸で勝海舟とともにアメリカへ渡った日本人 そして1万円札の顔...
私たちが福澤諭吉について知っていることは多い。しかしその全体像は?となると意外と少ないのでは。
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全体像を俯瞰しながら平易な文章で書かれているため大変読みやすく好感が持てる。
今巷ではいじめ、ゆとり教育、学力低下、公教育の崩壊など教育が大きな問題になっている。
福澤諭吉の教育理念は一言で言えば自分で考え自分で行動する自主独立の精神ではなかろうか。
本書の書名にもなっている「国を支えて国を頼らず」は
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そういう意味でもいろいろと考えさせられる1冊である。
福沢諭吉の「馬鹿野郎!」というどなり声が聞こえる本
この本を読んで、前からみのもんたに何となく不快感を感じていた理由がわかった。彼はどんなことでも、すぐに国や市町村や政治家や役人や学校のせいにする。視聴者(国民)に媚びることはあっても、視聴者に説教するなんてことは絶えてない。ここだったのだ。
福沢諭吉のえらいところは、読者(国民)に媚びることなく、啓発していった点にある。マスコミはいつからこんなにも志操が低くなったのか。この本を読んで気づかされることは多い。

