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現代の精神分析―フロイトからフロイト以後へ (講談社学術文庫)
小此木 啓吾
講談社
グループ:Book /ランキング:65805
価格:¥ 1,470
発売日:2002-08 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
系譜
(2006-08-21)
フロイト→フロイトの直弟子→自我心理学と対象関係論、という流れの中で精神分析の理論の変遷をまとめている。
精神分析は良くも悪くもフロイトから端を発しており、それを乗り越えようとして発展してきたところがある。世間で言われているように、現代の精神分析家はフロイトの理論を盲信したり、崇めているのではなく、逆に、その理論を修正し、より精度が高く、より臨床的に使えるものにして行こうという絶え間ない努力がなされている。
精神分析を学ぶ上で、フロイトの古典を読むことを出発点とされることが多い。しかし、それはフロイトの理論を批判なく取り入れることを目的としているのではなく、フロイトがどのように思考し、臨床をし、どのように変遷していったのかを読み取ることを目的としている。そこで自分自身がフロイトと問答し、格闘し、自分や自分の臨床を見つめなおす一つの機会としているのである。
フロイト以後の精神分析家はそのような道程を経て、あらたな精神分析の理論を作りあげていっているのである。その道程の中で、この本に紹介されているような対象関係論や自我心理学ができていっている。また、ここではあまり紹介されていないが、対人関係論や自己心理学、ラカン派といったところも同様である。
フロイトも「自分の理論を信じろ」とは言っておらず、「精神分析は方法論であって、そこから自分の理論を作れ」と言っているようである。精神分析はそれ単体で完結した理論ではなく、人間という現象や有機体を知っていくための道具の一つであると思う。そして、それは日々更新されていくものである。
この本はそのようなプロセスを歩んでいくための案内図と言えるかもしれない。
著者の名著!
(2004-11-15)
まずはじめに、著者である小此木圭吾氏にお別れとご冥福を言わなければならないのは残念である。
さて、本著は小此木氏を代表する名著のひとつに数えられるものであろう。
フロイトの理論について初心者でもわかりやすいように噛み砕いた表現で書かれているのが特徴である。フロイトの著書を読んで理解に苦しんだ方は一度手に取ってみていただきたい。
さて、フロイトの死後、イギリスを中心とする対象関係論が生まれ、発展してきている。この対象関係論にも筆者は触れている。というより、こちらのほうが重きをなしている感もある。
なにはともあれ、精神分析を知ろうとする者には必読の書であることはいうまでもない。
とにかく呼んでみると驚きの連続で、あっという間に読みきるのは請負である。
おすすめ度:
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フロイト→フロイトの直弟子→自我心理学と対象関係論、という流れの中で精神分析の理論の変遷をまとめている。
精神分析は良くも悪くもフロイトから端を発しており、それを乗り越えようとして発展してきたところがある。世間で言われているように、現代の精神分析家はフロイトの理論を盲信したり、崇めているのではなく、逆に、その理論を修正し、より精度が高く、より臨床的に使えるものにして行こうという絶え間ない努力がなされている。
精神分析を学ぶ上で、フロイトの古典を読むことを出発点とされることが多い。しかし、それはフロイトの理論を批判なく取り入れることを目的としているのではなく、フロイトがどのように思考し、臨床をし、どのように変遷していったのかを読み取ることを目的としている。そこで自分自身がフロイトと問答し、格闘し、自分や自分の臨床を見つめなおす一つの機会としているのである。
フロイト以後の精神分析家はそのような道程を経て、あらたな精神分析の理論を作りあげていっているのである。その道程の中で、この本に紹介されているような対象関係論や自我心理学ができていっている。また、ここではあまり紹介されていないが、対人関係論や自己心理学、ラカン派といったところも同様である。
フロイトも「自分の理論を信じろ」とは言っておらず、「精神分析は方法論であって、そこから自分の理論を作れ」と言っているようである。精神分析はそれ単体で完結した理論ではなく、人間という現象や有機体を知っていくための道具の一つであると思う。そして、それは日々更新されていくものである。
この本はそのようなプロセスを歩んでいくための案内図と言えるかもしれない。
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まずはじめに、著者である小此木圭吾氏にお別れとご冥福を言わなければならないのは残念である。
さて、本著は小此木氏を代表する名著のひとつに数えられるものであろう。
フロイトの理論について初心者でもわかりやすいように噛み砕いた表現で書かれているのが特徴である。フロイトの著書を読んで理解に苦しんだ方は一度手に取ってみていただきたい。
さて、フロイトの死後、イギリスを中心とする対象関係論が生まれ、発展してきている。この対象関係論にも筆者は触れている。というより、こちらのほうが重きをなしている感もある。
なにはともあれ、精神分析を知ろうとする者には必読の書であることはいうまでもない。
とにかく呼んでみると驚きの連続で、あっという間に読みきるのは請負である。

