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カスタマーレビュー
おすすめ度:
哀しくも華やかな人生
(2008-12-12)
分かりやすい文章で、読みやすかった。ただ、ルリ子=信子の気持ちをもっと知りたかった。浅丘ルリ子が、思った以上に、coolを装った、情のある、頭の良い女性である事を改めて知った。
Behind the Mask
(2008-12-10)
この小説は一体何だ!
林真理子の小説では圧倒的に読ませる一冊だと思います。
大女優の回顧録として、私は読みました。
映画、TV、舞台と常にスターとして歩んできた浅丘ルリ子の生涯を綴っています。
その核心は、
小林旭、その妻であった美空ひばり、そして石原裕次郎との関係。
フィクションとあるが、これは真実だと思いました。
小林旭を挟んで成立していた美空ひばりとの奇妙な友情、
裕次郎との恋愛。
複雑だし、面白い。
我々は石坂浩二の妻というイメージで浅丘ルリ子を見ていたが、
彼女は日活の看板スターで、石坂との結婚に至るまで不良とつき合っていたのだ。
石坂浩二との結婚の意味を考えると、
浅丘ルリ子の人生の激しさを思い知らされる。
青春映画の長い長い後日談のようでもあり、
女優の告白でもある。
林真理子は本書では徹底して裏方に回っているように思える。
いつもの作風ではない。
凄いなあと思いました。何人ものスターを描き切っている。
おもしろいです。
昭和はもう、遠いのですね
(2008-11-22)
桐野夏生のような、執着心にも似た追い方ではなく、
小池真理子のような、華やかな筆致を底に感じさせるのともまた違って、
林真理子のこの「RURIKO」は、淡々と、やや俯瞰から
眺めているような印象を抱かせながら、ひとりの女の一生をつづっていく。
浅丘ルリ子。ひどく華奢で、昔の少女漫画に出てくるような
長いまつげと大きな目を持つ女優。
彼女をめぐるこの小説には、小林旭、石原裕次郎、石坂浩二、そして
美空ひばりらが登場する。
前半から中盤にかけては、恋と愛を経て
彼女が妖艶ともいえる美貌を手にしていく様子が中心となるのだが
おすすめは終盤だ。
昭和を代表するスターだった裕次郎やひばりとの別れ。
昭和という時代との別れ。
それが、情緒たっぷりと描かれるのではなく、
ルリ子の目を通して、静かに、じわりじわりと語られる。
読み進む目からは、なぜか涙がにじんでくる。
ああ、きっと本当にその別れはつらいものだったのだろう、
昭和という「時代」ではすでに今はないのだ、という事実をつきつけらて。
本の帯にある「純愛ベストセラー」という表現よりも私は、これは、
もう昔には戻れないのだという事実を、女優・浅丘ルリ子という存在を通して
伝えるノンフィクションだと思うのだ。
RURIKO
(2008-11-22)
彼女が全盛期で活躍した時代をリアルタイムで知らないので
かえってフィクションとして楽しめたのかもしれない。
登場してくる大物スターたちがこの当時実際に
どういう顔をしていたのか見てみたくなった。
小説として割り切るのならもう少しひねりがあっても良かったと思う。
女優になる目をもつ少女のお話
(2008-10-17)
浅丘ルリ子の人生を、林真理子が取材内容に基づいて描いたフィクションだ。
どこまでが本当で、どこからが嘘なのか分からないが、登場人物は石原裕次郎、美空ひばり、小林旭など、そうそうたるメンバー。
日本映画全盛期を生きた彼等が、どのように恋をして、映画を愛し、毎日を生きていたかを
ルリ子の目を通して描いている。
私は林真理子が実は大嫌いなのだけれど、今回はよくも悪くも、「林真理子色」が出ておらず、
さらりと読める文体になっている。
この本を手に取る多くの人がきっとそうであると思うが、表紙の浅丘ルリ子は
本当に印象的。
文中にも何度も何度も浅丘ルリ子がその瞳を賞賛されて大女優に上り詰めたことが出てくる。
私はそういうシーンになるたびに、何度も表紙を見返してしまったものだ。
芸能人たちの恋愛模様が中心となっているため、ゴシップ誌の記事に近いが、
個人的にはルリ子の生き方、考え方が非常に良かったと思う。
妬まない、媚びない、くよくよしない。
悪いことが起きても「仕方がない」と受け入れ、少しでも明るい方へ顔を向ける。
そうすることで、その悪いこともいつのまにか乗り越えられていると言う。
満州で幼い頃を過ごし、バンコクへ移住、その後終戦を迎えて追われるように日本に帰ってきた
ルリ子の家庭は苦労の連続だった。
その経験から、「餓え以外の何者も怖くない」というルリ子の言葉と姿勢は素敵に見えた。
ある意味、無気力だったり考え無しなのかもしれないが、
それを貫き通して、お金と愛憎が交錯する芸能界をスルリと生き抜いてきた彼女の生き様が
読んでいて一番印象に残ったように思う。
おすすめ度:
哀しくも華やかな人生
分かりやすい文章で、読みやすかった。ただ、ルリ子=信子の気持ちをもっと知りたかった。浅丘ルリ子が、思った以上に、coolを装った、情のある、頭の良い女性である事を改めて知った。
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この小説は一体何だ!
林真理子の小説では圧倒的に読ませる一冊だと思います。
大女優の回顧録として、私は読みました。
映画、TV、舞台と常にスターとして歩んできた浅丘ルリ子の生涯を綴っています。
その核心は、
小林旭、その妻であった美空ひばり、そして石原裕次郎との関係。
フィクションとあるが、これは真実だと思いました。
小林旭を挟んで成立していた美空ひばりとの奇妙な友情、
裕次郎との恋愛。
複雑だし、面白い。
我々は石坂浩二の妻というイメージで浅丘ルリ子を見ていたが、
彼女は日活の看板スターで、石坂との結婚に至るまで不良とつき合っていたのだ。
石坂浩二との結婚の意味を考えると、
浅丘ルリ子の人生の激しさを思い知らされる。
青春映画の長い長い後日談のようでもあり、
女優の告白でもある。
林真理子は本書では徹底して裏方に回っているように思える。
いつもの作風ではない。
凄いなあと思いました。何人ものスターを描き切っている。
おもしろいです。
昭和はもう、遠いのですね
桐野夏生のような、執着心にも似た追い方ではなく、
小池真理子のような、華やかな筆致を底に感じさせるのともまた違って、
林真理子のこの「RURIKO」は、淡々と、やや俯瞰から
眺めているような印象を抱かせながら、ひとりの女の一生をつづっていく。
浅丘ルリ子。ひどく華奢で、昔の少女漫画に出てくるような
長いまつげと大きな目を持つ女優。
彼女をめぐるこの小説には、小林旭、石原裕次郎、石坂浩二、そして
美空ひばりらが登場する。
前半から中盤にかけては、恋と愛を経て
彼女が妖艶ともいえる美貌を手にしていく様子が中心となるのだが
おすすめは終盤だ。
昭和を代表するスターだった裕次郎やひばりとの別れ。
昭和という時代との別れ。
それが、情緒たっぷりと描かれるのではなく、
ルリ子の目を通して、静かに、じわりじわりと語られる。
読み進む目からは、なぜか涙がにじんでくる。
ああ、きっと本当にその別れはつらいものだったのだろう、
昭和という「時代」ではすでに今はないのだ、という事実をつきつけらて。
本の帯にある「純愛ベストセラー」という表現よりも私は、これは、
もう昔には戻れないのだという事実を、女優・浅丘ルリ子という存在を通して
伝えるノンフィクションだと思うのだ。
RURIKO
彼女が全盛期で活躍した時代をリアルタイムで知らないので
かえってフィクションとして楽しめたのかもしれない。
登場してくる大物スターたちがこの当時実際に
どういう顔をしていたのか見てみたくなった。
小説として割り切るのならもう少しひねりがあっても良かったと思う。
女優になる目をもつ少女のお話
浅丘ルリ子の人生を、林真理子が取材内容に基づいて描いたフィクションだ。
どこまでが本当で、どこからが嘘なのか分からないが、登場人物は石原裕次郎、美空ひばり、小林旭など、そうそうたるメンバー。
日本映画全盛期を生きた彼等が、どのように恋をして、映画を愛し、毎日を生きていたかを
ルリ子の目を通して描いている。
私は林真理子が実は大嫌いなのだけれど、今回はよくも悪くも、「林真理子色」が出ておらず、
さらりと読める文体になっている。
この本を手に取る多くの人がきっとそうであると思うが、表紙の浅丘ルリ子は
本当に印象的。
文中にも何度も何度も浅丘ルリ子がその瞳を賞賛されて大女優に上り詰めたことが出てくる。
私はそういうシーンになるたびに、何度も表紙を見返してしまったものだ。
芸能人たちの恋愛模様が中心となっているため、ゴシップ誌の記事に近いが、
個人的にはルリ子の生き方、考え方が非常に良かったと思う。
妬まない、媚びない、くよくよしない。
悪いことが起きても「仕方がない」と受け入れ、少しでも明るい方へ顔を向ける。
そうすることで、その悪いこともいつのまにか乗り越えられていると言う。
満州で幼い頃を過ごし、バンコクへ移住、その後終戦を迎えて追われるように日本に帰ってきた
ルリ子の家庭は苦労の連続だった。
その経験から、「餓え以外の何者も怖くない」というルリ子の言葉と姿勢は素敵に見えた。
ある意味、無気力だったり考え無しなのかもしれないが、
それを貫き通して、お金と愛憎が交錯する芸能界をスルリと生き抜いてきた彼女の生き様が
読んでいて一番印象に残ったように思う。

