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金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス (岩波新書 新赤版 1123)
本山 美彦
岩波書店
グループ:Book /ランキング:22202
価格:¥ 819
発売日:2008-04 /通常24時間以内に発送
本山 美彦
岩波書店
価格:¥ 819
発売日:2008-04 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
何を説明したいのか
(2008-07-22)
金融関連事象を経済学理論などを使用して説明を試みているが、いずれも中途半端な形に終わっていく気がしてならない。又、金融商品などに関してはかなり誤解しているのか、デメリットのみ取り上げているのか、金融権力というタイトルからその様にしているのか、読む場合には気をつけて読む必要がある。
アメリカの金融支配モデルの問題は否定できず、その問題点を扱った書籍は多々あるので、本書での説明もその一つと考えて比較して読むことをお勧めします。
最新経済事象を陰謀理論で解説した書
(2008-07-19)
「グローバル経済とリスク・ビジネス」という副題に惹かれてこの本を読み始めたが、「陰謀理論」の色彩があまりに色濃くて、正直驚いた。CDOを短期債としている点等、内容的にも?の点が多く、経済学者が書いた本とはとても思えない。また、ESOPを手放しで礼賛する一方、業績連動報酬制度を切り捨てる思考もよく理解できない。最近の岩波新書らしい出来の一冊。
金融経済、資本主義の隘路
(2008-07-13)
この本読むと、長らく続いてきた金融経済、もっと言っちゃうと資本主義ってもの自体が大きな曲がり角、あるいは隘路に陥っちゃってるってのを切実に感じるね。サブプライムローン問題なんて、最初は対岸の火事程度にしか認識していなくってお恥ずかしい限りなんだけど、いまやグローバルに“実体経済なんてどこにも無い”んだよね。著者言うところの「カネこそが商品」であって。格付け会社が幅を利かせる金融権力最先端の国アメリカとは一線を画していた日本ですら、ホリエモン(超懐かしい!)、村上ファンドなんて事象が世間を騒がせる位、金融権力が市民権を得てしまってる訳だけど、本家本元のアメリカが、サブプライムローン問題では、まったくなすすべが無かったってのはショックだよな。グローバル化も金融権力もある種イケイケドンドンで、てめえらのこと、直近のことしか考えていなくて、破滅に向かっていることを知りつつもあえて知らないふりをしているってのはやっぱりどうかと思うぜ!今は「環境」にしても「エネルギー」にしても「金融」「経済」の枠組みの中で語られているけど、近い将来、「金融」「経済」って枠組み自体が、“グローバルに”崩壊しちゃう危険性だってある訳だからさ。もう「環境」も「エネルギー」もお題目の段階じゃないんだぜ、きっと。
この本のシメの言葉、「いま求められているのは、「自由」の美名の下で金融ゲームに走る金融権力をいかに制御するのか、という社会の知恵である」、これ、ほんと本気で考えないとね。いつの時代でも、気がついた時には「おまえはすでに死んでいる」ってことなのかもしれないけどさ。
経済学者の金融論?
(2008-07-04)
「直接金融の弱点は、長期資金の確保が困難になるところにある」と早々に書いてある(12頁)のを読んでまず「おや、おや」と思う。直接金融というのは長期資金を市場を経由して供給、調達する制度ではなかったのか?これを別としても著者のアナクロニズムはいたるところに顔を覗かせている。「アメリカからの執拗な構造改革の要請によって、日本の金融システムは根底から変えられた」に始まるその前段の3頁ほどは旧き良き時代の「護送船団」方式の、賛歌とは言わないまでも、ノスタルジアで埋まっている。市場や国際的な慣行を干渉としか受け取れなかった「過去官僚」や彼らと運命を共にした往年の銀行家たちの中には喜ぶ者もいるだろう。先物市場や変動相場制への懐疑論は110頁以降に開陳されている。
本書は「金融権力」という表題の下に「…金融革命を解剖し、2007年、サブプライム問題で露呈したリスク・ビジネスの行き詰まりを明らかにすることを課題としている」(プロローグ)。サブプライム問題のキイ・ワードの一つはSIV(Structured Investment Vehicle)である。ほかにもCDO、ABCP、RMBSなど定義を必要とする用語がふんだんに出てくるがSIVだけはその多様性をしっかりと理解しておきたい。SIVは12頁、57頁、167頁などに登場するがそのつど似て非なるもののような印象を受ける。(たとえばSIVとSPIV−本書ではSPV−を混同していないだろうか。)
アメリカの住宅市場の破綻に端を発したサブプライム・ローン問題は銀行の信用を揺るがせ、すぐさま激震となって世界中に広まった。かれらは(SIVをconduitとして)短期で借り入れた資金を長期の住宅融資にまわしていたからである。これは今に始まった問題ではない。(著者が懐かしむ伝統的な日本の銀行業はこのような資金供給システムであった。)このようなリスク志向はどのようにして高まったのか。著者が紹介するもろもろの逸話を楽しむのに吝かではないが、本来の課題の扱いは心許ない。
米国支配のルールにはもはや無理がある
(2008-06-27)
信用取引をはじめデリバティブやオプション等と金融の最先端をいく技術はすべて金持ちのためにあると言っても過言ではない
金持ちがさらに金持ちになるテクニック
金を使って金を稼ぐ利ざや狙いのすべての行為
リスクこそがリターンの源泉となり・・・
・・・そして現在は世界中の投機マネーによってサブプライム問題や商品価格の高騰を招いている
このグローバル経済社会は生産・流通や消費の健全なる「普通」の世界からは逸脱して金転がしによるマネーゲームに変貌してしまった
実はこの誤った世界を正常化するのは簡単で人類の生命に直結するような商品先物取引ではレバレッジを一時的にでも禁止する(理想は永久に禁止)ようなチョットした制限をすれば解決が可能な問題であると思う
世界中の欲望を少し制限する。それだけの話なのだ
そう考えると完全自由市場と言う理想は幻想であって無秩序である。誤った方向に市場が行き過ぎた場合に政府が規制をかけるのは正しいのである
そして近代的な先物市場が生まれては消えていった幕末の堂島米会所の歴史P.101〜104を日本の指導者は何度も読み返すべきだろう
「カネは社会的に必要なものを作り出すために使用されるべきである」(P.2)
日本が世界に向けて発信出来るのは核の廃棄の他にもあるはずなのだ・・・。
おすすめ度:
何を説明したいのか
金融関連事象を経済学理論などを使用して説明を試みているが、いずれも中途半端な形に終わっていく気がしてならない。又、金融商品などに関してはかなり誤解しているのか、デメリットのみ取り上げているのか、金融権力というタイトルからその様にしているのか、読む場合には気をつけて読む必要がある。
アメリカの金融支配モデルの問題は否定できず、その問題点を扱った書籍は多々あるので、本書での説明もその一つと考えて比較して読むことをお勧めします。
最新経済事象を陰謀理論で解説した書
「グローバル経済とリスク・ビジネス」という副題に惹かれてこの本を読み始めたが、「陰謀理論」の色彩があまりに色濃くて、正直驚いた。CDOを短期債としている点等、内容的にも?の点が多く、経済学者が書いた本とはとても思えない。また、ESOPを手放しで礼賛する一方、業績連動報酬制度を切り捨てる思考もよく理解できない。最近の岩波新書らしい出来の一冊。
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この本読むと、長らく続いてきた金融経済、もっと言っちゃうと資本主義ってもの自体が大きな曲がり角、あるいは隘路に陥っちゃってるってのを切実に感じるね。サブプライムローン問題なんて、最初は対岸の火事程度にしか認識していなくってお恥ずかしい限りなんだけど、いまやグローバルに“実体経済なんてどこにも無い”んだよね。著者言うところの「カネこそが商品」であって。格付け会社が幅を利かせる金融権力最先端の国アメリカとは一線を画していた日本ですら、ホリエモン(超懐かしい!)、村上ファンドなんて事象が世間を騒がせる位、金融権力が市民権を得てしまってる訳だけど、本家本元のアメリカが、サブプライムローン問題では、まったくなすすべが無かったってのはショックだよな。グローバル化も金融権力もある種イケイケドンドンで、てめえらのこと、直近のことしか考えていなくて、破滅に向かっていることを知りつつもあえて知らないふりをしているってのはやっぱりどうかと思うぜ!今は「環境」にしても「エネルギー」にしても「金融」「経済」の枠組みの中で語られているけど、近い将来、「金融」「経済」って枠組み自体が、“グローバルに”崩壊しちゃう危険性だってある訳だからさ。もう「環境」も「エネルギー」もお題目の段階じゃないんだぜ、きっと。
この本のシメの言葉、「いま求められているのは、「自由」の美名の下で金融ゲームに走る金融権力をいかに制御するのか、という社会の知恵である」、これ、ほんと本気で考えないとね。いつの時代でも、気がついた時には「おまえはすでに死んでいる」ってことなのかもしれないけどさ。
経済学者の金融論?
「直接金融の弱点は、長期資金の確保が困難になるところにある」と早々に書いてある(12頁)のを読んでまず「おや、おや」と思う。直接金融というのは長期資金を市場を経由して供給、調達する制度ではなかったのか?これを別としても著者のアナクロニズムはいたるところに顔を覗かせている。「アメリカからの執拗な構造改革の要請によって、日本の金融システムは根底から変えられた」に始まるその前段の3頁ほどは旧き良き時代の「護送船団」方式の、賛歌とは言わないまでも、ノスタルジアで埋まっている。市場や国際的な慣行を干渉としか受け取れなかった「過去官僚」や彼らと運命を共にした往年の銀行家たちの中には喜ぶ者もいるだろう。先物市場や変動相場制への懐疑論は110頁以降に開陳されている。
本書は「金融権力」という表題の下に「…金融革命を解剖し、2007年、サブプライム問題で露呈したリスク・ビジネスの行き詰まりを明らかにすることを課題としている」(プロローグ)。サブプライム問題のキイ・ワードの一つはSIV(Structured Investment Vehicle)である。ほかにもCDO、ABCP、RMBSなど定義を必要とする用語がふんだんに出てくるがSIVだけはその多様性をしっかりと理解しておきたい。SIVは12頁、57頁、167頁などに登場するがそのつど似て非なるもののような印象を受ける。(たとえばSIVとSPIV−本書ではSPV−を混同していないだろうか。)
アメリカの住宅市場の破綻に端を発したサブプライム・ローン問題は銀行の信用を揺るがせ、すぐさま激震となって世界中に広まった。かれらは(SIVをconduitとして)短期で借り入れた資金を長期の住宅融資にまわしていたからである。これは今に始まった問題ではない。(著者が懐かしむ伝統的な日本の銀行業はこのような資金供給システムであった。)このようなリスク志向はどのようにして高まったのか。著者が紹介するもろもろの逸話を楽しむのに吝かではないが、本来の課題の扱いは心許ない。
米国支配のルールにはもはや無理がある
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・・・そして現在は世界中の投機マネーによってサブプライム問題や商品価格の高騰を招いている
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実はこの誤った世界を正常化するのは簡単で人類の生命に直結するような商品先物取引ではレバレッジを一時的にでも禁止する(理想は永久に禁止)ようなチョットした制限をすれば解決が可能な問題であると思う
世界中の欲望を少し制限する。それだけの話なのだ
そう考えると完全自由市場と言う理想は幻想であって無秩序である。誤った方向に市場が行き過ぎた場合に政府が規制をかけるのは正しいのである
そして近代的な先物市場が生まれては消えていった幕末の堂島米会所の歴史P.101〜104を日本の指導者は何度も読み返すべきだろう
「カネは社会的に必要なものを作り出すために使用されるべきである」(P.2)
日本が世界に向けて発信出来るのは核の廃棄の他にもあるはずなのだ・・・。

