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カスタマーレビュー
おすすめ度:
素朴な感動
(2007-02-07)
近年科学の進歩目覚しく、人間の設計図たる「ヒトゲノム」が解読されてしまうこのご時世。
僕自らが塩基の配列によって高度にプログラムされた存在であるならば、
その実体、そのミクロの構成要素、その営みはどうなっているのかしらん?
と興味を持って手にとったのがこの一冊。
電子顕微鏡に捉えられた各器官の細胞の姿。
タコ足のようなもの、無数に並ぶイソギンチャクのようなもの、一言に細胞といっても多種多様。
時にその姿は美しく映え、時に恐ろしく胸に迫るようであり、改めて生命の神秘に驚かされる。
著者のあとがきの一節
「人生で一番うれしいのは出会いであろう。<中略>
この本は、美しい細胞たちとの出会いである」
多様な細胞一つ一つに擬人的なフレーズをつけ、あたかもそれに「出会う」かのように紹介してくれる、その洒脱な編集に感謝したい。
もとより科学の門外漢たる僕ですが、眼に映るこのミクロの営みの美しさに、素朴な感動を禁じえないのです。
自らの意識とは別に、僕のカラダでは数十兆もの細胞がこの生命を維持すべく奮闘している。
改めて生命とは、遺伝子とは、そして主体的な自我とは何か?
そんな思惟に浸ってしまうのです。
とても面白かった
(2005-04-05)
とても面白かっだけど、これは医学、歯学、薬学、理学部生物学系の人の感想だと思う。
新しい知見も入っていたし、一つ一つが短いし、電車の中で読むには最適。ただし本文と写真が連動していないので、ページをめくりながら読んでください。
・∀・)ふんふん
(2005-03-20)
「カラー版 細胞紳士録」読みました。
この本は組織学の本です。
でも、ここにでてくる組織、細胞はお堅い組織学の参考書にでてくる細胞と違って生き生きとしています。
細胞紳士録
(2005-01-13)
長年組織学の研究と教育に熱意を注いできた著者達の集大成と言える書籍である。何よりも嚆矢となった観察・研究をていねいに述べていることが、授業で頭を悩ます我々にとって助けになる。
特に電子顕微鏡が実用化される前に腎糸球体にタコ足細胞を見事にスケッチしていたエピソード(当時信用されなかったのは当然かもしれない)と挿図には感銘を覚える。
高校時代の教科書の冒頭には、必ず動物・植物細胞の図があり、平均的な細胞(そのようなものはあり得ない事が少し勉強を深めるとわかる)が示されている。しかしそれだけで終わってしまっては、多細胞生物の細胞が多様な仕事をこなすために、いかに千変万化とも言える姿と機能を持っているかという、いわば生物学の醍醐味に触れないで先に進んでしまうのだから、実に残念な事と日頃考えている。
余りにコンパクトに深い内容を限られたページでまとめているためか(特に電子顕微鏡の写真)文章の内容を図から読みとるには、相当の予備知識が必要であるから、本当にこの本の価値を読みとるためには、初歩的な本も併わせて読む必要があるかも知れない。
細胞に対する溢れんばかりの愛情
(2004-06-23)
まず感じるのは、筆者らの細胞に対する溢れんばかりの愛情、まさにオタクの世界です。感情を持たない細胞に感情を抱かせんばかりの思い込みたるや、圧倒するものがあります。少しでも素人にその熱い思いを伝えたい、というのが自らの挿絵に表れています。医学というとなんかはったりをかましているのが大手を振っているように思いがちですが、こういう地味なところから発しているということを知ることができます。科学の叙情、オタクのロマン、細胞の呟き、すべてが相俟って身近な広大な宇宙を体験することができます。これが臨床医学へのちょっとしたヒントまで敷衍できればもっとアピールできたのに、とも思いますが。
おすすめ度:
素朴な感動
近年科学の進歩目覚しく、人間の設計図たる「ヒトゲノム」が解読されてしまうこのご時世。
僕自らが塩基の配列によって高度にプログラムされた存在であるならば、
その実体、そのミクロの構成要素、その営みはどうなっているのかしらん?
と興味を持って手にとったのがこの一冊。
電子顕微鏡に捉えられた各器官の細胞の姿。
タコ足のようなもの、無数に並ぶイソギンチャクのようなもの、一言に細胞といっても多種多様。
時にその姿は美しく映え、時に恐ろしく胸に迫るようであり、改めて生命の神秘に驚かされる。
著者のあとがきの一節
「人生で一番うれしいのは出会いであろう。<中略>
この本は、美しい細胞たちとの出会いである」
多様な細胞一つ一つに擬人的なフレーズをつけ、あたかもそれに「出会う」かのように紹介してくれる、その洒脱な編集に感謝したい。
もとより科学の門外漢たる僕ですが、眼に映るこのミクロの営みの美しさに、素朴な感動を禁じえないのです。
自らの意識とは別に、僕のカラダでは数十兆もの細胞がこの生命を維持すべく奮闘している。
改めて生命とは、遺伝子とは、そして主体的な自我とは何か?
そんな思惟に浸ってしまうのです。
とても面白かった
とても面白かっだけど、これは医学、歯学、薬学、理学部生物学系の人の感想だと思う。
新しい知見も入っていたし、一つ一つが短いし、電車の中で読むには最適。ただし本文と写真が連動していないので、ページをめくりながら読んでください。
・∀・)ふんふん
「カラー版 細胞紳士録」読みました。
この本は組織学の本です。
でも、ここにでてくる組織、細胞はお堅い組織学の参考書にでてくる細胞と違って生き生きとしています。
この本の特徴は細胞を著者独特のユーモアを用いて具体的なイメージにして読者に提供していることだといえる。
例えば、線維芽細胞から膠原線維を分泌している様子を鳥が糸を拭いているようだと表現している。
日常的にこのようなミクロの世界に携わらない小生としては、経験に裏打ちされたこのようなイメージを喚起させてくれる表現は大変ありがたいものだ。
また、細胞の名前の由来も少なからず掲載してあった。組織学の先人達の業績を垣間見ることもできる。(ゴルジやシュワンなどが写真付きで載っている)
私は学者というとお堅いイメージしかなかった。
しかし、この本を読んでみると其れが誤りであることが分かる。
学者はユーモアに満ちていた。
細胞紳士録
長年組織学の研究と教育に熱意を注いできた著者達の集大成と言える書籍である。何よりも嚆矢となった観察・研究をていねいに述べていることが、授業で頭を悩ます我々にとって助けになる。
特に電子顕微鏡が実用化される前に腎糸球体にタコ足細胞を見事にスケッチしていたエピソード(当時信用されなかったのは当然かもしれない)と挿図には感銘を覚える。
高校時代の教科書の冒頭には、必ず動物・植物細胞の図があり、平均的な細胞(そのようなものはあり得ない事が少し勉強を深めるとわかる)が示されている。しかしそれだけで終わってしまっては、多細胞生物の細胞が多様な仕事をこなすために、いかに千変万化とも言える姿と機能を持っているかという、いわば生物学の醍醐味に触れないで先に進んでしまうのだから、実に残念な事と日頃考えている。
余りにコンパクトに深い内容を限られたページでまとめているためか(特に電子顕微鏡の写真)文章の内容を図から読みとるには、相当の予備知識が必要であるから、本当にこの本の価値を読みとるためには、初歩的な本も併わせて読む必要があるかも知れない。
細胞に対する溢れんばかりの愛情
まず感じるのは、筆者らの細胞に対する溢れんばかりの愛情、まさにオタクの世界です。感情を持たない細胞に感情を抱かせんばかりの思い込みたるや、圧倒するものがあります。少しでも素人にその熱い思いを伝えたい、というのが自らの挿絵に表れています。医学というとなんかはったりをかましているのが大手を振っているように思いがちですが、こういう地味なところから発しているということを知ることができます。科学の叙情、オタクのロマン、細胞の呟き、すべてが相俟って身近な広大な宇宙を体験することができます。これが臨床医学へのちょっとしたヒントまで敷衍できればもっとアピールできたのに、とも思いますが。

