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アイテム詳細
対訳 キーツ詩集―イギリス詩人選〈10〉 (岩波文庫)
宮崎 雄行(編集)
岩波書店
グループ:Book /ランキング:220166
価格:¥ 630
発売日:2005-03 /通常24時間以内に発送
宮崎 雄行(編集)
岩波書店
価格:¥ 630
発売日:2005-03 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
西洋の感情詩。
(2008-03-17)
海外の詩には、小説のように物語を伝えるもの・宗教的なもの・そして感情を伝えるものなど色々な種類がある。
感情を伝える詩が西洋で特に書かれたのは日本語の“ロマン”という言葉(ロマンチックとか)の本家?の18-19世紀“ロマン”roman詩人たちの時代で、
日本で「詩」というと、感情を伝えるものを連想するけど、この時代に西洋から輸入されたロマン詩人たちの詩の影響が大きいのです。
そのロマン詩人たちの代表格の一人がこのキーツで、
天才詩人でありながら(ゆえに?)26歳で短い生涯を終えました。
が、彼が創作した場所などは本国で伝説になったりして。
彼の詩の特徴は美麗で絵画的であることで、
ロマン詩の豊かな感情表現にのせて色とりどりの風景が展開されていきます。
日本の詩にも近いから、私達には馴染みやすいかもしれないですね!
原詩とはだいぶ違うかも
(2006-02-10)
全体に難しい言葉を使った文語調の訳が多く、どうにも乗りにくいのが残念。あらゆる文語調の訳詩に反対するわけではないけれども、宮崎訳の文語調は語の選択がいささか大袈裟すぎるように思う。キーツの原詩は、もっとシンプルな言葉付きで柔らかく歌い上げる調子が売りだと思うのだが……。対訳形式なので、まずは訳でざっとしたところをつかんでおいて、英語をじっくり味わうのを主眼にするという使い方がいいのでは。
私家版としてならば…
(2006-02-05)
久しぶりに出たキーツの新訳とのことで買ったのですが、残念ながら期待はずれ。訳者は年配の研究者の方かと思いますが、わざと選ばれたとおぼしき文語調の訳文がさっぱり効果を挙げておらず、キーツの原文にそぐわない厚化粧にしか感じられません。
他の「対訳イギリス誌人選」(ワーズワス、コールリッジなど)が、詩情の移植の成功不成功はさておき、少なくとも分かりやすい現代語で訳されているのとは対照的です。シリーズと銘打って、しかも「対訳」というフォーマットで刊行する以上、ある程度は翻訳態度の統一を図るべきではないでしょうか。
'Pillowed upon my fair love's ripening breast/ To feel for ever its soft swell and fall' の柔らかなエロティシズムと、「わが恋うる美(うるわ)しき女(ひと)の熟れ行く胸を枕に/高く低く仄かに起き伏すその脹らみを永遠(とこしえ)に身に受け」(p.211) の四角張った響きとでは、読者の受ける印象は全く異なってしまいます。
英語詩の翻訳において原文よりも難しい「漢字がらめ・雅語がらめ」という妙なスタイルを創始したのは、ポオの「大鴉」訳で有名な日夏耿之助(ひなつこうのすけ)ですが、21世紀初頭の現在、日夏スタイルの呪縛を脱しきれていない翻訳がいまだに登場するのかと思うと、まことに気重です。私家版ならばこういう訳も結構でしょうが、こういう場では訳者の見当違いな思い入れを先行させてほしくありませんでした。
「やはりキーツは難しい」などと、読者離れが起きないことを祈るばかりです。
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西洋の感情詩。
海外の詩には、小説のように物語を伝えるもの・宗教的なもの・そして感情を伝えるものなど色々な種類がある。
感情を伝える詩が西洋で特に書かれたのは日本語の“ロマン”という言葉(ロマンチックとか)の本家?の18-19世紀“ロマン”roman詩人たちの時代で、
日本で「詩」というと、感情を伝えるものを連想するけど、この時代に西洋から輸入されたロマン詩人たちの詩の影響が大きいのです。
そのロマン詩人たちの代表格の一人がこのキーツで、
天才詩人でありながら(ゆえに?)26歳で短い生涯を終えました。
が、彼が創作した場所などは本国で伝説になったりして。
彼の詩の特徴は美麗で絵画的であることで、
ロマン詩の豊かな感情表現にのせて色とりどりの風景が展開されていきます。
日本の詩にも近いから、私達には馴染みやすいかもしれないですね!
原詩とはだいぶ違うかも
全体に難しい言葉を使った文語調の訳が多く、どうにも乗りにくいのが残念。あらゆる文語調の訳詩に反対するわけではないけれども、宮崎訳の文語調は語の選択がいささか大袈裟すぎるように思う。キーツの原詩は、もっとシンプルな言葉付きで柔らかく歌い上げる調子が売りだと思うのだが……。対訳形式なので、まずは訳でざっとしたところをつかんでおいて、英語をじっくり味わうのを主眼にするという使い方がいいのでは。
私家版としてならば…
久しぶりに出たキーツの新訳とのことで買ったのですが、残念ながら期待はずれ。訳者は年配の研究者の方かと思いますが、わざと選ばれたとおぼしき文語調の訳文がさっぱり効果を挙げておらず、キーツの原文にそぐわない厚化粧にしか感じられません。
他の「対訳イギリス誌人選」(ワーズワス、コールリッジなど)が、詩情の移植の成功不成功はさておき、少なくとも分かりやすい現代語で訳されているのとは対照的です。シリーズと銘打って、しかも「対訳」というフォーマットで刊行する以上、ある程度は翻訳態度の統一を図るべきではないでしょうか。
'Pillowed upon my fair love's ripening breast/ To feel for ever its soft swell and fall' の柔らかなエロティシズムと、「わが恋うる美(うるわ)しき女(ひと)の熟れ行く胸を枕に/高く低く仄かに起き伏すその脹らみを永遠(とこしえ)に身に受け」(p.211) の四角張った響きとでは、読者の受ける印象は全く異なってしまいます。
英語詩の翻訳において原文よりも難しい「漢字がらめ・雅語がらめ」という妙なスタイルを創始したのは、ポオの「大鴉」訳で有名な日夏耿之助(ひなつこうのすけ)ですが、21世紀初頭の現在、日夏スタイルの呪縛を脱しきれていない翻訳がいまだに登場するのかと思うと、まことに気重です。私家版ならばこういう訳も結構でしょうが、こういう場では訳者の見当違いな思い入れを先行させてほしくありませんでした。
「やはりキーツは難しい」などと、読者離れが起きないことを祈るばかりです。

